wikileaksにすっぱ抜かれた米国の外交文書の中身がだんだん分かってきた。wikileaksのウエブサイトはアクセスしにくくなっている上、文書量が膨大だから、どこにどんな情報があるのか素人には分からない。新聞が相次いで重大文書を見つけ、翻訳し、要領よく掲載してくれるのがありがたい。
30日付け朝日夕刊には英紙ガーディアンが報じた北朝鮮関係の情報があった。北朝鮮は金正日総書記の死後、2,3年で体制が崩壊する、中国の北朝鮮への影響力は信じられているよりずっと弱い、中国は北朝鮮からの難民30万人の流入に対処可能、などという事柄が暴露された。
暴露といっても多くの日本人にとって、予想外のことではなく、特段の驚きはない。日本政府だって北朝鮮が崩壊した時、ボートピープルが大量に日本に押し寄せてくることを想定し対策をとっているはずだ。何年前だったか忘れたが、ある政府高官から直接聞いたことがある。
すっぱ抜かれた米政府はクリントン国務長官の談話をビデオつきで全世界にばらまいている。私のメールボックスにもきた。外交交渉はやりにくくなるだろうなと同情はするが、米国の本音(交渉関係国の本音でもある)なのだから別に暴露されてもいいではないか、とも思ったりする。情報関係者、前線の軍隊にどのような危険が及ぶのか、われわれには具体的説明がない。
スパイ大作戦の国、米国なんだから、意図的に情報をwikileaksにリークし、裏をかく作戦なのかもしれないぞ、などと勘ぐってしまうのは私だけだろうか。
コメント
真贋を見分ける鍵付きのダミー情報を極めて大量に自動作成して保管すれば、実質的に機密を守れそうな気がする。もう既にそうなりつつあるのかも。それはそれで、とっても恐い。