多様性と成長力の維持を目指します - @ogawakazuhiro

このBlogでも、僕たちモディファイが人材募集をしていたことは書かせていただきましたが、結局
・2011年3月度卒業予定の大学生:3名(男子 2名、女子 1名)
・中途採用:3名(男子 1名、女子 2名)
計6名の採用をすることができました。

もしかすると4月までに、もう1名の採用ができるかもしれず、そうするとトータル 7名、ということになり、本年度の採用計画はいちおう完了、ということになります。

今回、この報告をさせていただくのには、3つの理由があります。


それは以下の3つです。
1. ベンチャーは多様性を必要としていること説明するため
2. ITベンチャーが成長するには人材が必要であることを説明するため
3. 議論だけでなく実際の行動を示すため

ひとつひとつ説明します。

1. ベンチャーは多様性を必要としていること説明するため

Googleの共同創業者であるラリー・ペイジは、常日頃から、積極的に女性(特にエンジニアですが)の採用をしたいと周囲に話しているそうです。社内の男女比をなるべく合わせることで、さまざまな視点が生まれるからです。
僕も同じように考えます。例えば男女には能力格差があります。それはどちらが優れているというのではなく、多種類のビジネススキルの中で、男女差によって得意分野に違いがあるからです。だから男女の数がそろっていることで相互補完ができると考えます。Googleもそうですが、もともと僕は他民族国家であるマレーシアで起業しました。だから、できるなら男女だけでなく、世代や国籍、使用言語までも、多様性を持ったオフィスにしたいと考えています。そうした違いによって、市場が放つモスキート音をキャッチできるし、会社の新陳代謝を促してくれるからです。

2. ITベンチャーが成長するには人材が必要であることを説明するため

モディファイは資産をほとんど持たない会社です。サーバーは一台もありません。社内システムも自前で開発したツール(SMART4B)やGoogle Appsを使っているので、すべてクラウド上にあります。お客様に提供しているネットサービスもすべてクラウドを利用しています。
つまり、僕たちの資産は、人。人材だけが僕たちが投資すべき対象なのです。
僕たちに必要なものは、溢れるような野心とこぼれるような才能を持つ人材です。だからこそ、積極的に人をとらなくてはならない。成長への意志を捨てたとき、それはベンチャーではないからです。

3. 議論だけでなく実際の行動を示すため

このアゴラに限らず、ネット上のメディアでは言論重視であり、社会のさまざまな仕組みの不備などを挙げて、それらをどう直していくかという議論を多くしています。
お金を生み出す就労人口と積極的にお金を使う消費人口が、どんどん減っている日本にあって、大学生の内定率が60%に満たない、という問題は相当に深刻です。
しかし、それはデフレが続いた結果保守化した若者が安定した大企業への就職を望み、同時に採用人数を絞ろうとする企業側の思惑とのミスマッチが原因であることは、おおよそ間違いないことは誰もが分かっていることです。
ですから、小さくても一つの企業の経営者である身としては、単に問題提議するだけでなく、自分で少しでも雇用を生み出し、自分の力の及ぶ範囲で問題解決に動きたいと考えたのです。

アントレプレナーシップとは、ベンチャーを作ってIPOすることだけではありません。
雇用を生み出し、社員の生活を守りながら社会に役立つ仕組みを作ることでもあります。
もちろんいつでもそんなきれいごとを言っているつもりはありません。自己実現のため、自分自身の野心を満たすために起業する、それのどこが悪いのか?と僕は常に主張しています。しかし、その過程で、多くの雇用を生み出し、納税義務を果たしていくのも事実です。

日本には多くの起業家がいます。
しかし、欧米と比べると、サイレントマイノリティーである気がします。
こうした発言の場を与えられた以上、僕としては今後も起業家目線で、問題提議と実際の行動をご報告していきたい、そう考えています。

もっと会社を強く大きくさせたい。
そうすれば、もっと多くの有為の人材と出会うことができるからです。