民主党政権の大臣が頻繁に代わっていることについて

古川 賢太郎

みんなの党の松田公太議員の「また、やってしまいました(汗)」という記事で、

ちなみに民主党政権になって、各国務大臣は平均して2,3回変わっています。変わっていないのは北沢防衛大臣ぐらい。消費者大臣はなんと5回も変わっています。

とういのを読んで、民主党政権の大臣ってどうなっているんだろうと集計してみました。


民主党政権の大臣集計

こうしてみると、現職を含めて3人というのが平均であり中央値であることが分かります。中央値である3人より少ない大臣は、内閣総理大臣、総務大臣、文部科学大臣、厚生労働大臣、防衛大臣、金融担当大臣となります。厚生労働大臣は、最初は年金問題で民主党政権の華というイメージでしたが、全く影が薄くなっています。年金問題が解決できなかったことで、民主党の関心が薄れたように見えます。総務大臣は地域主権や郵政民営化などが主題でしょうが、今では民間から任命され、これも民主党の関心が薄いように思います。金融担当大臣は国民新党の指定席になっています。防衛大臣が一人というのは民主党の防衛音痴によるもののように見えます。

人数が多くなっている大臣は「担当大臣」で4人以上代わっている上に兼務が多くなっています。これは梃入れを繰り返しているともいえますし、行き当たりばったりともいえます。担当大臣にはよりミクロな問題が多く、国民の生活に密着している様に見えることから民主党の関心も高いので頻繁に交代することになっているのかもしれません。

その意味で民主党政権は「国民生活重視」と言えるのかもしれませんが、より大きな課題は放置しているともいえます。こう考えてみると民主党政権においては、大臣を交代することは決してその職務を軽視しているわけではなく、重視しているために起きるのではないかと思います。ただ、関心が高いからこそじっくりと取り組ませるべきで、傍目に見ると大臣の職務を軽視しているように見えてしまいます。

特に、経済財政担当大臣や行政刷新担当大臣など本来なら民主党政権の要となるべき職責がころころ代わるようでは政権交代した意味がないと思います。

古川賢太郎
ブログ:賢太郎の物書き修行