TPPは平成の不平等条約か

石田 雅彦

TPPについては、医療分野などでも医師会が反対の表明をしてるんだが、農業分野の問題だけを取り上げる参加議論はこの条約の本質を見誤らせる、という意見がネット上で増えてきました。日本は米国に「依存」してきましたが、今後もそうするのか、しないのか、TPP参加不参加は対米戦略を真剣に考えることと同義語です。これまでTTPについて満足に議論をされてきたとはとても言えず、対米追従路線について言えばさらにそうです。いずれにせよ、野田総理が拙速に参加へ進もうとしているのには何か別に理由がありそうです。国内の矛盾が激化している米国から、かなり強くせっつかれているのかもしれません。
ニコブログ
首相、TPP交渉参加の意向…表明へ準備指示


ハイチ。同じ地震被災国なのに。外務省の海外渡航者向けの情報を紹介しつつ、悲惨きわまりないハイチの現状と背景を分析するブログ。ハイチには米国の肝いりで国連が送り込んだ「国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)」ってのがいるらしく、これは地震の前からハイチで活動をしていたようです。このMINUSTAHがハイチ現地の人たちにとってどういう存在なのか、ちょっとよくわからないんだが、その撤退を求めるデモが頻発していることが実態を表しているのかもしれません。いずれにせよ、滞在中は「武装身辺警護員」の雇用と誘拐への警戒を強く勧めている外務省の文言からハイチの現状がうかがい知れます。
私の闇の奥
調査報道

スティーブ・ジョブズ。『トイ・ストーリー』のがいい。ルーカス・フィルムと一緒にスティーブ・ジョブズがピクサーを立ち上げたわけで、彼の慧眼は高く評価されています。この『トイ・ストーリー』によるピクサーの成功が翌年、アップルへ再び招聘されるきっかけになったわけで、台湾製のオモチャ、バズ・ライトイヤーの寂しそうな様子を描いた最初の作品はある種とても象徴的です。で、これはiPhone 4Sの予約が24時間で100万台を突破したというTechCrunchの記事。
don’t be lame
Steve Jobsに向けたアーティストによるギャラリー

電力。エネシフと蓄電。太陽光や風力といった再生可能エネルギー源は、数を増やせば安定する、という記事。さらに、R水素(Enewable Hydrogen)なる物質に電気を変換し、貯めておくことで蓄電が可能、らしい。「原発後」への興味深い資料になっているんだが、漏れやすい水素を扱うような緻密な技術は日本の得意芸です。再生可能エネルギー技術は、日本のモノ作りを再生させるために積極的に活用すべき。すでに飽和し、ブラックボックス化している原発技術に科研費を投入してもムダ、ということです。
エネこみ
再エネはピーク電力や輸送燃料としても頼れる

国際金融。依然として危機的状況。なんやかや言われてきたユーロなんだが、大きな破たんがあったわけでもなく、ここんところ楽観論も出始めていた矢先、デクシアってフランス・ベルギー系の大手銀行が経営不安で分割売却して処理、ということになりました。ここはギリシアやイタリアの国債をたくさん持ってるらしい。連鎖的な影響を押さえ込めるか、ちょっと目が離せなくなくりました。
moltoke_Rumia1pのブログ
デクシアの破綻。欧州への影響の参考資料。

建築。示唆に富む考察。日本の家屋が始まりも終わりもない「部分尊重主義」であり、その影響が歴史的な時系列への視点の欠如につながっている、という内容のブログ。その帰結として、他人任せの無責任な日本人、となり、今の時代には危うさになるのでは、と書いています。建て増しの日本家屋も少なくなってきて、ラビリンスの欠片もないマンション暮らしをする人も多い。日本人の空間把握能力も変わっていくのでしょうか。
matsui michiakiのブログ
日本家屋の特徴の奥に潜むもの

アップル。やはり。「iPhone、iPadなどの製品の設計図やプランが社内に残っている」そうです。ただ、アップルはこれから良くも悪くも普通の会社になっていくはず。偉大なカリスマがいなくなる、というのは、その組織が変質するということで、どう変わるかが問題であり、変わるのは必然です。
YUCASEE MEDIA
ジョブズ氏が今後4年の設計図を遺す

ダム。まだ工事はこれからか。実際にダムの建設現場へ足を運び、写真ともに現状を紹介したブログ。なるほど、まだ実態は何もないわけです。こうした写真で美しい渓谷の景観を見せられると説得力が増しますね。だいたい国交省の地方整備局ってのは、ダムを継続して作りたい側の張本人で、そんなのやった調査など信用できません。原発のストレステストと同じです。
志村建世のブログ
八ッ場ダムの現場から、川原湯温泉の秋

ロボット。ちょっと怖い。進化型らしいんだが、車の洗車機と同じですね。しかし、頭を機械にゆだねる、というのは慣れちゃうまで緊張しそうだ。人間と機械の間の信頼関係は果たして築けるのか、という感じ。ただ、街の美容室は人の入れ替わりが激しく、その徒弟的な制度に若い人がいつかないらしい。これが一台あれば一人でやってる美容師さんは重宝しそうです。
TechCrunch日本版
君はCEATEC 2011のPanasonic製洗髪ロボットを見たか?(ビデオあり)

広告宣伝。これはおもしろい話。原稿の事前チェックと情報の速報性の関係をどうするか、という記事なんだが、事実誤認の指摘から逸脱し、ネガティブなレビューの内容にまで口を出すメーカーの存在を疑問視。一概に言えないんだがこの問題は根深くて、情報の内容と鮮度も含め、メディア側とメーカー側のぎりぎりのせめぎ合いが、記事に説得力や迫真性を持たせるのではないかと思います。
ねとらぼ
メーカーはどこまでレビューに干渉できる? 誰も語らなかった「メーカーチェック」の表と裏とは

兵器。無人航空機について。地上から操縦する無人兵器なんだが、米国の独壇場かと思いきや、わりと単純なシステムでどんな国でも運用できるようです。今のところ、米英イスラエルだけが武装した無人航空機を実戦で使えると言われているが、短期間であっと言う間に世界中に広がっていく、らしい。で、自衛隊はこの兵器の導入の消極的。その理由も書かれています。
Podcast28_Military_News_Blog
臆病あらわすマークがシンボル、テンフォーテンテン。【2011-10-10作文】

原発事故。これはまさにそう。戻らない、戻れない、という事情、感情の人も多いはずです。この事故の場合は「安全なんだから戻れ」という論理や「安全なのに戻らないのは戻らない人の勝手」と切り捨てることはできませんね。
Blog vs. Media 時評
原発事故避難民には戻らない選択肢も提供を

動乱。エジプトがまた。コプトというのは、イスラム社会の中のキリスト教徒らしい。そのコプトの人たちが、カイロで治安当局と衝突し、多数の死者も出ている、という記事。リビアといい、この「アラブの春」っていったいなんなんでしょうか。
[today’s news from UK+]
エジプト、カイロ、コプトの人たちの抗議行動が「血の日曜日」状態に

米国。穀倉地帯は深刻ではないみたい。各州ごとに地図で色分けされていてよくわかります。失業率の高い州はカリフォルニア、ネバダ、ミシガン、サウスカロライナ。共通項は何か。
【ネタ倉庫】ライトニング・ストレージ
アメリカの失業率の実態

クラウド。ゴミ仕様w。既得権者ってのは、どこにもいつでもいるんだが、こいつらが法律で守られてる以上、なかなか変わりませんね。これは音楽に限らず出版でも同じです。米国でできて日本でできないのはいったいなぜか。機能を十全に使うことのできないシステムはまさに「ゴミ」です。
ガジェット速報
iOS 5の目玉機能「iCloud」、日本では音楽を扱えないゴミ仕様に…原因はあの著作権団体

マナーと自粛。議論沸騰中。ブログ主は、公共交通機関の中で携帯での会話を禁じてるのはほぼ日本だけだ、と書いています。これに対する反論がけっこう多い。総じて「それは日本の世界に誇れるマナーだから堂々としていればいい」というもの。しかし、どうして電車やバスの中で携帯で誰かが会話してると、あんなにムカつくんでしょうか。このムカつき感情は、日本人だけが持つものなのか、ちょっと考えてみたくなるテーマです。
Mutteraway 時事問題 を語るブログ
未だガラパゴス化を撤回できず

本。フランス流。シャネルの日本法人社長が書いた恋愛小説らしい。フランス人なんだが、フランス語の原作を完璧な日本語の文章で翻訳したそうです。内容は、オッサンと女子高生の恋愛、という、こう書くとなんとも陳腐な話のようだが、作者のユニークな経歴が興味をそそるわけ。京都や金沢といった古都が背景に出てくるらしいんだが、フランス人向け観光誘致的エキゾチシズムの効果を狙ったのもあるんだろう。
情報考学 Passion For The Future
紗綾-SAYA

医薬。朗報か? うつ病の発症には「p11」遺伝子の欠乏が重大な役割を果たしてるらしい。ネズミで試してみた結果、脳内でp11が作るタンパク質を増やせば、うつ病の治療が可能になるかもしれないことがわかったそうです。遺伝子をいじることで治療ができるということは、うつ病も遺伝的な影響も大きいというわけなんだが、ヒトの脳内伝達物質は複雑で、まだまだわからないことも多い。ただ、投薬による精神疾患治療の副作用も問題になっているんで、これは患者にとっては朗報と言えるでしょう。
美レンジャー
ついに「うつ病」が遺伝子治療で治るとの実験結果が!

失言。鉢呂前経産相が辞任した経緯。この騒動は、日本のマスメディアに根強く存在する病理を象徴的に表していて、すぐ忘れちゃもったいない問題ですね。記者たちが、福島の現状より大臣の失言に興味をひかれ、本来の仕事を忘れてたんじゃないか、という内容。自民党の議員が指摘してから騒ぎ始めるというのもマスメディアの立ち位置がわかって興味深い。いずれにせよ、野党と共闘して与党を叩く、というわけで、こんなマスメディアと一緒になってる自民党は確実に万年野党化していきます。
一人でお茶を
鉢呂「死の町」発言 最初にいちゃもんつけたのは自民党だった!