世界各国でメディアはどこまで集中しているのでしょうか。また多様性の維持について各国はどのように考えているのでしょうか。
アメリカ・コロンビア大学のEli Noamがリーダーとなって国際プロジェクトが組織され、HHI(ハーフィンダール・ハーシュマン・インデックス)を尺度に、メディアの集中度を各国比較する研究が進められてきました。
この国際プロジェクトの会合が横浜(情報セキュリティ大学院大学)で、1月19日から開催されます。1月21日は広く一般に公開して、オープンセッション(公開セミナー)として催すことになりました。
公開セミナーは二部構成で、第一部では、特徴的なメディア集中度が見出された調査国(インド、ポルトガル、韓国)の状況を聞くとともに、Eli Noamから各国横断的な観察事項についてコメントを受けます。第二部では、東日本大震災時にテレビ放送とポータルサイトが果たした役割について我が国から報告し、海外参加者からのコメントを受けることになっています。
参加申込フォームはICPFのサイトにあります。参加費は無料で、会合はすべて英語で実施され通訳は付きません。みなさま、ふるってお申し込みください。
以下、公開セミナーの詳細
情報セキュリティ大学院大学、Columbia Institute for Tele-Information主催
公益財団法人情報通信学会協賛
特定非営利活動法人情報通信政策フォーラム(ICPF)共催
月日:1月21日(土曜日)
場所:情報セキュリティ大学院大学
プログラム:
Chair: Hajime Yamada (Toyo University)
9:30-11:00 Media Concentration around the World:
(1) India, Anuradha Bhattacharjee (Mudra Institute of Communications, Ahmedabad)
(2) Portugal, Paulo Faustino (Portuguese Catholic University)
(3) Korea, Daeho Kim (Inha University)
(4) Overarching Observations Eli Noam (Columbia University)
11:00-11:10 Break
11:10-12:40 The Great Earthquake and the Media(1) Media Pluralism and the Great East Japan Earthquake – from the perspectives of public service broadcasting, Yoshiharu Ichikawa (Keio University)
(2) NAB-Japan’s Report on the Role of Broadcasting in the Great Earthquake, Mikio Kimura (NAB-Japan Research Center)
(3) Yahoo Japan!’s Crisis Response to the Great Earthquake, Naoya Bessho (Yahoo Japan!)
12:40-13:00 Closing Remarks