「プーチン大統領次女、近く韓国人男性と結婚か」というニュースが世界を流れている。産経新聞によると、男性は韓国海軍の元高官の次男。プーチン首相の次女とは、1999年7月にモスクワの国際学校のダンス会場で出会ったという。その後、家族ぐるみの付き合いとなったらしい。
相手の男性は当時、ロシア駐在武官だった父と共にロシアで暮らし、同学校に通っていた。結婚式はプーチン首相が5月に大統領に復帰した後に行われる予定という。私はだいぶ前から韓国要人から聞いていた。政府関係者の間では、この”韓流外交”の政治経済的成果を期待する声が少なくなかった。
少し前まで、「ロシアの発展モデルは日本やシンガポールだ」と主張してきたプーチン。しかし、最近プーチンは「ロシアの発展のモデルは韓国だ」と繰り返す! 韓国を礼賛気味なのだ。政界のみならず、資源が豊富でインフラ整備需要の旺盛なロシアでの事業展開を望む韓国財界人は、独裁者プーチンの次女と韓国人男性との結婚に期待を寄せている。先のロシア大統領選前には大規模なデモがあったが、大統領に再選されたプーチンにたてつくものは今はいない。ロシアでビジネスをやるならプーチンの鶴の一声は最重要なのだ。
韓国にとってロシアは重要である。領土問題や歴史問題を背景に悪化する中韓関係。そこにくさびを打つためには、中国人が極東ロシアに急増して悪化する中露関係を逆手にとって韓露でタッグを組んで中国に向かいたいところだ。緊張する北朝鮮に対しても、六か国協議のメンバーであるロシアを抑えることは大きい。日本との領土問題を抱える韓国にとって、同じく日本と領土問題を抱えるロシアと手を組むことの意義は少なくない。韓国人男性の国際舞台での”交際力”は韓国政財界に貢献できるソフトパワーになるかもしれない。「何よりも娘が大事」と公言しているプーチンと家族付き合いできる力ははかりしれない。
世界銀行のトップもソウル生まれの韓国系アメリカ人。国連もトップは韓国人である。世銀総裁となったキム氏は、前職では、アジア系で初のアイビーリーグ(ダートマス大)の総長だった。このところ国際舞台で韓国人が存在感を見せている。背景には韓国人のグローバル化があるのかもしれない。韓国の5000万人弱。この人口でアメリカに6万人以上も留学している。1億2千万人の人口の日本からアメリカ留学している人口は3万人強だから人口比で言えば4倍以上も韓国人はアメリカ留学しているのだ。自国人口比で、世界でも最も欧米への海外留学比率が高いのが韓国だ。
エールやハーバードのロースクールやビジネススクールでも韓国人コミュニティは大きく、お互いをバックアップしながら、研鑽を高めていた。アメリカに留学すると、熱心に勉強するのはもちろん、スポーツや芸術やチャリティに精を出し多忙となる。濃密な時間管理を経て教養からスポーツまで万能人間となる可能性が高い。また学生時代からパーティーや勉強を通じて世界中の次世代リーダーとやりあい、付き合い方を学んでいく。
国際舞台で世界の要人の関係者と親しくなれる語学力と素養(音楽、芸術、ダンス、ゴルフ)を持つ若い人材が増えている韓国。韓国には国際舞台、しかもダンス大会で、プーチン次女にアプローチできる男性が出ている。”娘にはメロメロ”のプーチンの御眼鏡にもかなった男性である。
ハーバードには中国次期国家主席習近平氏の御嬢さんが通っている。ハーバード日本人学部生にも期待したい(笑)