関西電力は、きょうこういうお知らせを出した。
本日(平成24年5月17日)、テレビ朝日「モーニングバード」の番組内で、大阪府市統合本部特別顧問・古賀茂明氏の「火力発電所でわざと事故を起こす、あるいは事故が起きたときにしばらく動かさないようにして、電力が大幅に足りないという状況を作り出してパニックをおこすことにより、原子力を再稼動させるしかないという、いわば停電テロという状態にもっていこうとしているとしか思えない」というインタビューが紹介されましたが、当社として、そのような事を検討している事実は一切ありません。
関電がこんな異例の告知を出したのは、古賀氏が大阪府市の顧問という責任ある立場だからである。彼は右のような図まで事前につくらせていたのだから、これは冗談で言ったものとは考えられない。
もし関電が意図的に停電を起こしたら刑事罰に問われるが、今まで日本の電力会社がそういう「停電テロ」をやった事実はない。古賀氏が電力業界について一般人の知らない事実を知っているのなら、具体的に説明すべきだ。もし何の根拠もない妄想なら名誉毀損であり、関電に謝罪すべきだ。
先日の記事では、古賀氏がおかしくなっている原因として3つの仮説を立てたが、どうやらその2つめ、つまりワイドショーで「受ける話」をする癖がついたという説が正しいようだ。私も演出する側にいたからわかるが、こういう「局側のいいたいこと」を言ってくれるゲストはありがたいので、つい何回も使ってしまう。すると相手も、打ち合わせのとき「どう言えばいいんですか?」などと迎合してくるようになる。
しかし勘違いしてはいけない。テレビ局は古賀氏を尊敬して彼を使っているのではなく、局として言うとまずいことを言ってくれる「便利屋」として使っているだけなのだ。状況が変わったら、テレビ局は彼を使い捨てるだろう。霞ヶ関は彼がいる限り維新の会を相手にしないから、橋下市長にとっても足手まといになるおそれが強い。もう引き時ですよ、古賀さん。あなたの歴史的使命は終わった。
追記:高橋洋一氏も「関電自爆テロ」を予告している。まぁ小役人が「君主」に迎合する習性は似たようなものなんだろう。