内部抗争が勃発したアップルに明日はあるか

アゴラ編集部

ジョブズ氏亡き後のアップルが迷走ぶりを発揮し始めました。先日、iOS産みの親、とも言われるスコット・フォーストール氏の退任が発表されたわけです。彼は地図ソフト不具合の責任を取らされた、という観測もある。もともと同社の内部統制はジョブズ氏のカリスマ性によって保たれてた感があったわけで、それは余人に代え難い。現在のCEOはティム・クック氏なんだが、こんな調子だとこの先アップルという「特殊な企業」をまとめていくのは大変そうです。


この「BGR」は、フォーストール氏とアップル内部との間のゴタゴタぶりを紹介。クックCEOがより一層の内部統制を指示したメールが出た、という話です。
こっちの「ITmedia オルタナティブ・ブログ」は、この更迭人事でアップルの創造性や革新性が消えるのでは、と危惧しています。なんでも、フォーストール氏はジョブズ氏の後継者、と位置づけられているらしい。ってことは、一度アップルを出て同社が落ち目になったころに舞い戻ってきたほうがいいのかな、とも思います。
表題の記事では、フォーストール氏はすぐに辞めちゃうんじゃなく2013年に退任するんだが、同氏に加えてジョン・ブロウェット氏という小売担当役員もいなくなるわけで、この新人事でアップルはどう変わるのか、とやや期待を込めて眺めている。
しかし、トップが周囲をイエスマンで固めると組織凋落の兆し、というのは古今東西の普遍的な法則です。天才的なカリスマだから許されることも、凡人が同じことをやればその先には深い深い陥穽が待っています。
ギズモード・ジャパン
アップルに大きな変化が iOSの父スコット・フォーストール氏、アップルを去る


100 Ideas That Changed Photography
Brain Pickngs
写真の歴史を振り返り、いろんなアイディアを紹介しているブログです。感光写真、カラー写真、ポジネガ、ポラロイドなどなど、カメラとレンズ、フィルムという機器や素材を使い、それらを改良し、何をどう表現するのか、といった方法論にまで及ぶ。技術がなければ自由な表現もできない、ということなんでしょう。写真は単なる記録メディアではない。『写真論』(スーザン・ソンタグ)でもまた読むか。

アリシア・キーズ、新作の収録曲が明らかに
bmr.jp
子ども向け絵本アプリも出してるディーバなんだが、ゲストアーティストは二人だけ、ということがわかったらしい。ジョン・レジェンドさんが楽曲を提供してたり、マックスウェルさんとのデュエットが入ってたり、なかなかの出来のようです。

東証1部と大証1部、東証2部と大証2部、2013年7月をめどに統合・ジャスダックとマザーズは併存
Garbagenews.com
証券取引所、というシロモノは、もともとは特別法人で行政の規制下にあったわけです。それが法改正と規制緩和で株式会社になった。かつては、神戸証券取引所とか広島証券取引所、新潟証券取引所、京都証券取引所、と各地に9つくらいあったんだが東証や大証に吸収合併されてます。名古屋証券取引所と札幌証券取引所、福岡証券取引所はまだある。いずれは整理されるんでしょう。あと、取引所には主に時間外取引を行う「私設取引システム(PTS)」なんてシロモノもあり、こっちも残ってるのはSBIジャパンネクスト証券のくらい。ようするに、あまり儲かる商売じゃなく、一極集中圧力が強過ぎるわけです。で、この記事では東証と大証が一緒になるらしい。離合集散どころじゃなく、集合ばかりの証券取引所業界、というわけです。株取引する主体である証券会社や投資家にとっては、一個でいいじゃん、ということなんでしょう。しかし証券取引所が上場、というのは自分で自分を審査するのか、非営利の自主規制法人が市場から資金を得るのか、という疑問がどうも消えません。

Android 4.2 発表。マルチユーザや Photo Sphere 撮影、無線ディスプレイMiracastなど
Engadget 日本版
若干の軌道修正バージョンです。コードネームは「ゼリービーン(Jelly Bean)」ということで、期待されていた次の「キーライムパイ(Key Lime Pie)」は5.0以降になるんでしょう。この程度でコードネームは変えないのか。ただ4.0の「アイスクリームサンドイッチ(Ice Cream Sandwich)」から4.1で「ゼリービーン」になったことでもわかるように、小数点以下でコードネームが変わることはよくあるので予断を許さない。守られているのはアルファベット順のスイートの名前、というだけです。しかし「キビダンゴ(Kibi Dango)」とか「キナコモチ(Kinako Mochi)」はないだろ、さすがに。

MacBook Pro 13インチ Retinaを買おうと思っている人、ホントによく考えた方がいい
みたいもん!
これ、13インチでMBPRだと厳しいんじゃないか、という記事です。ようするに、画面サイズが小さいからRetinaのポテンシャルを十分に発揮できない、というわけ。15インチ版だと重過ぎる、と考えている人は意外にたくさんいそうです。悩ましいところなんだが、一度Retinaディスプレイを見ちゃうとほかを使うことはできないわけで、重さとの格闘を放棄した人が選ぶんでしょう。

伊藤英明「海猿続編ない」原作・佐藤秀峰氏発言に落胆、胸中明かす
シネマトゥデイ
こないだの制作発表か何かで酔っぱらいトークを披露した俳優さんです。高校教師に扮するらしい。いったいどんな先生なのか。『海猿』はもういいんじゃないかと思うんだが、こっちは三池崇史監督、原作が貴志祐介氏、ということで期待したい作品でもあります。しかし、フォトギャラリーの三池監督の顔が笑えます。

竹島の密約
どーか誰にも見つかりませんようにブログ
この種の話ってのは公式記録も文書も出てこないんで、単なる居酒屋談義に終わることも多いんだが、ネタ本は『竹島密約』です。刊行が2008年だからちょっと前だ。このブログを読めば、55年体制下の保守系メディアを含む保守勢力保守政治家が、韓国の軍事政権と「密約」を結んだ、ということになります。自民党の韓国に対する及び腰外交の背景はこのへんにあるわけで、いろんな経済支援にからんだ利権も理由の一つでしょう。いまだに臨戦状態にある国家である以上、韓国が全方位に仮想敵を作って国民に緊張を強いるのも無理はない。政治外交なんてのには、さまざまな茶番が存在します。

Google先生にも悩みはある 「剛力彩芽 かわい」からの検索候補が話題に
ねとらぼ
あ~、実際にやってみたら出てきますね、これ。人為的なものじゃなく検索エンジンが勝手に出してくるわけで、正直と言えば正直です。しかし、この芸名、本名と言うことなんだが、ちょっと変えたほうがいいんじゃないかと思う。上戸彩さんがご結婚で後進を育てるのもいいんだが、あまり「強力」ぶりを押し出したら逆効果です。

地方交付税の交付時期の延期
きょうも歩く
国会が膠着状態なので予算関係の法案が通らず、地方交付税の交付に待ったがかかったわけなんだが、こうした混乱状態によるショック療法がないと牢固としたシステムはなかなか変わらない、と書いているブログです。ほとんど国に吸い上げられ、地方税の上がりが少なすぎる、という自治体の不満はずっとある。これを契機に、あちこちから火の手が上がれば制度改革につながるかもしれません。


アゴラ編集部:石田 雅彦


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