1936年2月26日、青年将校らが「昭和維新断行・尊皇討奸」を掲げて起こしたクーデター(二・二・六事件)鎮圧の為に、戒厳司令部から出された「兵に告ぐ」に模して、「日本維新の会」への檄を書いてみた。
日本維新の会が「新しい統治機構の達成」と言う長期目標を使命として総選挙に臨むに際し、「総選挙」と言う局地戦の勝利を優先して、太陽の党と合流したり、原発問題のような個別案件に目を奪われ、本来の使命を後回しにする事は,既成政党の権力目当ての闘争と何ら変らない。
この檄の目的は、青年将校による決起の鎮圧を目的とした「兵に告ぐ」とは異なり、日本維新の会の使命の成功を祈った檄である。
橋下徹に告ぐ!
支持者の命令が發せられたのである。
既に国民の命令が發せられたのである。
橋下市長は国民の命令を正しいものと信じて絶對服從をして、誠心誠意活動して來たのであろうが、維新の会の幹部のした太陽の党との合流は間違っていたのである。
既に国民の命令によって「日本維新の会」は原点に復歸せよと要求されたのである。
このうえ、「日本維新の会」が飽くまでも抵抗したならば、それは民意に反抗することとなり裏切り者とならなければならない。
正しいことをしていると信じていたのに、それが間違っていたと知ったならば、今迄の行きがゝりや、義理上からいつまでも強情な態度をとって民意にそむき、裏切り者としての汚名を永久に受ける樣なことがあってはならない。
今からでも決して遲くはないから、直ちに抵抗をやめて原点に復歸する樣にせよ。
そうしたら今迄のあやまちも許されるのである。
維新の会の支援者は勿論のこと、国民全体もそれを心から祈っているのである。
速かに現在の主張を棄てゝ歸って來い。
お前達の支持者も、裏切り者となるので皆泣いておるぞ!
2012年12月3日
北村 隆司