全柔連会長の謝罪行脚の無様ぶり

アゴラ編集部

全日本女子柔道の事件が炎上中です。いろんな情報が出てきて火勢が衰える気配がない。今度は監督コーチ陣の酒席へ選手らが強制的に参加させられ、お酌までさせられていた、という情報が出てきました。

一方、橋下聖子氏ら政治家の介入やJOC理事の山口香氏の反論が出てきたように告発した選手らの「実名公表」が話題になっている。この「RBB TODAY」では、実名公表についてネット上では非難の声が続出、と書いています。また、為末大氏のつぶやきとして「今は調査のための第三者機関も存在しない」ことを紹介。この事件、予想以上に深刻なようです。


表題のブログでは、米国の柔道家の発言を紹介しています。いわく暴力は「地位乱用の虐待にほかならず、文化の違いなどの言い訳は通用しない」。また、選手が告発したというのはよほど深刻な事態であり、彼女たちの心情を充分にくみ取るべき、とし、最終的に最高責任者である上村会長が何らかの責を負わなければならない、と書いている。国際柔道連盟に謝罪するため、日本から逃げ出してる場合じゃない。謝罪する相手と順序を完全に間違えています。

相撲界といい柔道界といい先般の高校バスケット部員の自殺事件といい、日本スポーツ界は暴力に満ちあふれています。これに限らず、真剣に議論しなければならない問題を、ずっとなあなあで放置してきた日本人の姿勢そのものが問われているような気がします。
ステージ風発
全柔連の上村春樹会長の責任を問う


曜日と近代化 ─壊れた日曜日─
愛と改革の国際関係論
確かに「曜日」の概念が導入される前の日本は、どうやって日々を過ごしていたのか興味があります。一週間、という単位もなかったわけで、どこで区切りをつけていたんだろう。「休日」自体はわりに多かったようです。この「勤勉は国民性か?」というサイトによると、武士階級はほぼ3日に1度、24時間勤務だけが普通。町人も月に3日以上の休みや盆暮れ正月の休みがあり、夏期の間は昼休みも2時間ほどあったらしい。月の1日、15日の二回を基準にした生活習慣になっていたようです。

Intellectual Property Meets Military Technology
THE DIPLOMAT
敵国が軍事技術をコピーしたり盗んだり、ということはよくあるんだが、中国なんかもロシア製兵器をマネしたり、買い込んできた技術をリバースエンジニアリングでトレースしたりしています。この記事では、将来はパテント事務所なんかへのハッカー攻撃が行われたり、戦術システムやネットワーク全体を盗むようになるだろう、と書いている。兵器に限らず知財管理でより一層の国際的な協力体制が必要、というわけです。

四重らせん(Quadruple Helix)構造の DNA がヒトの細胞にあると証明
ROCKWAY ExPRESS
らせん状というのは、限られた容積に多くの情報を閉じ込める、という意味でかなり説得力のある構造なんだが、この記事によると、らせん状が四重になっている部分があるようです。遺伝子について、我々はまだまだ知らないことが多い。iPS細胞も慎重に臨床へ応用したほうがいいでしょう。この記事によると、四重らせん構造のDNAは、がん治療の可能性や老化システムの解明などに期待できるらしい。トンデモ研究かもしれないんだが要注目、というところです。

日本「刺激策の罠 (stimulus trap) に嵌っている」-『ワシントン・ポスト』紙
クーリエ・インフォ
ここでは、いわゆるアベノミクスについて米国メディアの批判論調を紹介しつつ、東京や大阪の物価は「充分にインフレ状態」と書いています。インフレに連動して賃金が上がるはずらしいんだが、実際には賃下げをやっているし、高価な武器の購入には充分な予算が充てられ、逆に国民福祉への予算が削られている。国際的な批判にさらされている日本政府の政策なんだが、しかしここ二十年ばかり世界経済の安定のために我慢してきたことは忘れ去られています。

アップルの業績はそれほど悪いのか
MACLALALA2
株価が2/3になって大騒ぎのアップルなんだが、株主が経営陣を相手取って経営戦略の見直しを迫ったりしてます。このブログでは、純利益は変わらず、総売上を伸ばしていて、利益率が下がったと言っても競争力が減退したわけじゃない、と分析してます。しかし株価が下がる、ということは市場がネガティブな評価を下していることにほかならないわけで、その理由がいったいどこにあるのか、ちょっと不思議な気もします。ようするに、以前の期待が高過ぎた、というだけのことで適正な株価へ戻っただけなんでしょう。

Holograms Keep Holocaust History Alive
Mashable
この「Holo」という接頭語は「全体の」とか「総」とかいう意味があるそうです。どうも「whole」と同じらしい。ホロコースト(holocaust)はもともとユダヤ教の言葉なんだが、この記事では、ナチによるユダヤ人への「民族浄化」政策、つまりホロコーストを伝えるために「ホログラム」を使った試みを紹介しています。

Googleの意図せざる人種差別的広告は、恐ろしい心理的影響を与えるだろう
TechCrunch 日本版
情報量が多くなり蓄積されるとネットを使用したとき、それがブラウザ上の広告などへ反映されたりします。この記事では、名前から連想されるイメージが心理的に良かったり悪かったりすることから、検索エンジンなどの結果で意図しない「差別」が起きかねない、と書いている。つまり、我々の中の「差別的意識」が、多くの情報によって図らずも炙り出されてしまう、ということです。

E Inkの技術:ディスプレイからキーボードへの転用例
ITmedia eBook USER
安いほうのKindleを使ってると、E Inkの画面にイライラしたりすることがあります。必ずしもレスポンスがいいわけじゃない。これでキーボードを作ったそうなんだが、大丈夫なのか疑問。一方、他言語を使う場合やワイヤレスで長時間使用が可能とか、いろいろ利点もありそうです。

CDが死んで,音楽が残った
diary in situ
再生表現というものが、そもそもポップアートでからかわれたようにオワコンです。キャンベルスープの缶みたいなもんだ。再生表現は単なるコミュニケーションツールに過ぎない。そんなものに金を払う時代が終わった、ということでヴァーチャルではないリアルにこそ価値がある。そのぶん、リアルのほうへ過重がかかり過ぎ、淘汰され、リアルはますます価値が増す、ということです。


アゴラ編集部:石田 雅彦