Facebook疲れが進む中、Google+が遂に来るかもしれない理由―@toriaezutorisan

村井 愛子

最近やたら「Facebook疲れ」というキーワードを耳にします。私も例に漏れず、Facebookに疲れているうちの一人です。なぜFacebook疲れが起こるのかと言えば、人は現実世界においては場面場面に合わせたペルソナを持っているのに、WEB上だとそれがいっしょくたになるからじゃないでしょうか。


例えば、職場であればカタブツの人も、プライベートだと弾けてるのかもしれません。でも、職場の人に見られると思うとプライベートの投稿はしずらいですよね。
それに、特に若者は、親に見られるかもしれないところに、わざわざつぶやこうという気がおきなかったりします。
私も仕事上はIT関係なので、テック系のニュースをフィードしようと思っても、学生時代の同級生たちと多数繋がっているので、流すのどうなんだろうと思ったりします。

そんなわけで「Facebook」から遠のいているのですが、数か月前から「もしかして、google+がくるかもな・・・」という予感がしてきました。
google+はFacebookに対抗するべく、Facebookを研究し尽くして2011年にリリースしたSNSサービスです。最大の特徴は、自分のペルソナごとに知り合いを分類してフィードを流すことが出来ます。
「家族」「友達」「職場」「知人」など、それぞれのカテゴリに知り合いを分類することによって、これは友達にしか知らせたくない、これは全体に公開しても良いという風に、それぞれにフィードを流すことが出来るのです。
(一時期Facebookもこの仕組みを受けて、親しい友達などカテゴリ分けに注力した時もありました)
2011年のスタート時に使ってみた時は、このアーキテクチャが気持ちよくて「友だち」向けだけにアホなことをつぶやいてみたりして遊んでいました。
Facebookで食べ物の写真や、飲み会の写真が流れてきてイライラするという話をよく聞きますが、それならば自分が見たいカテゴリだけをフィードに表示させれば良いわけです。

ぐぐたす2

google+のリリース後しばらくして「過疎っている」「誰もいない」等揶揄された時期もありましたが、気になって調べてみたところ、なんと世界で5億人(日本430万人)が使っている世界第2位のSNSに成長していたわけです。
「いやいや、それってグーグルのアカウント取ったら自動的にgoogle+に登録してるからでしょ」
という声が聞こえてきそうですが、なんと利用率も25%(Facebookは51%)だそうで、意外と幽霊、過疎と言われていた割にはアクティブが存在するのですね。

ちなみに、私が作っているNAVERまとめ「初心者にもわかる。google+の使い方」が、今年の3月からいきなりPVを伸ばして5月は既に6400PVに達しています。(ほとんど「google+ 使い方」による検索流入)
今年の3月くらいから積極的にgoogle+を使おうと思う人たちが増えたのだと思いますが、どなたが3月あたりに何か動きがあったかご存知の方がいらっしゃったら、ツイッターで教えてください。

google+使い方

さらに、google+の強いところはFacebookがお互いの承認が必要な対称性SNSであるのに対して、twitterと同じくフォロー、フォロワー関係で成り立つ非対称性SNSである点です。非対称性SNSの方が1人あたりがカバーする人間が多くなり、情報の伝播力も強くなります。一方、たくさんの人間と繋がるとソーシャル疲れが起こるわけですが、google+は前述のようにペルソナごとに知り合いをカテゴライズできるため、疲れにくいわけです。ということで、google+はtwitterのアーキテクチャを内包しており、もしこちらが流通してくるとtwitterキラーになる可能性もあります。

googleの人は頭いいなぁと思いつつ、久しぶりにgoogle+の画面を開いてみると、だいぶレイアウトが変わっていました。なんというか、フィードの表示の仕方がオシャレになっています。ここに写真やリンク、動画などを投稿することが出来るのですが、何かを思い出すなあと思いました・・・そう、Tumblrです。先日Yahoo!に買収され、日本でも300万人ユーザーが使っているという(大学生に多い気がするのですが、どうですか?)マイクロブログです。Tumblrのように自分の投稿を集約したブログページを外部URLとして切り出す機能はない気がしますが、投稿内容はTumblrに近いものになる気がします。

google+画面

ということで、google+はFacebookの最大の難所である「友達が多くなりすぎるとペルソナの使い分けが出来ず、やらなくなる」という問題を解決し、ツイッターとTumblrのアーキテクチャも取り入れているわけです。

しかも私がFacebookに疲れても使っている最大の理由は、グループ機能とチャット(主に仕事用)があるからですが、google+にはさらに上位機能であるハングアウトがついてます。(画面の共有が出来るのは革新的ですねー。同じ資料をみながら会話ができるわけです)

ということで、これから拡大を予感させるgoogle+ですが今後の動向に注目したいですね。こういうのが伸びる時って結構急激に来るので、夏くらいまでには大きな動きがあるのかも・・・。

村井愛子(@toriaezutorisan)
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