突っ込みどころ満載な都議選港区 --- うさみ のりや

アゴラ

都民のみなさんの大部分はまだご存知ないと思いますが、6月23日都議会選挙があります。

ちなみに私の選挙区は港区です。(最近引っ越したのですが、選挙自体は引っ越し前の港区での投票ということになります。)今回の都議選は「論点が無い選挙」なんて言う人もいて、天下の産經新聞さんなんかもこんな記事を書いているのですが

都民不在、いまだ争点浮かばず オール与党体制加速も

元港区民的には「おいおいと」ってな感じでいます。港区の中心は表参道~西麻布~赤坂~六本木ゾーンですが、ここ最近の治安の悪化が著しいです。


六本木と言えば一昔前は再開発が進んでヒルズやミッドタウンが立ち並びピカピカした憧れの街だったのですが、この5、6年で「関東連合」やら「ドラゴン」やらといった反グレ集団が跋扈する不気味な街へと変貌しつつあります。記憶に新しい範囲だと、いきなりバットを持った数人組がクラブに走り込んで人を殴り殺す、なんて事件もありましたしね。

その前にも市川海老蔵さんが西麻布で襲われた話もありましたし、西麻布や六本木のある麻布署管内で昨年中に認知された暴行・傷害事件は221件で、2002年の88件の2・5倍になっているそうです。何でこんなことになったか良く分からないのですが、一説には警察が暴力団対策に力を入れすぎた結果、暴力団に不良少年を抑える力がなくなってしまい、池袋あたりから反グレ組織が台頭しそれが伝播して、新たな暴力組織を生んでしまったというような話もあります。

他方でなぜか赤坂ゾーンには「住吉会」「稲川会」といった指定暴力団が集結している状況で何か魑魅魍魎が集う街になりつつあります。ちなみに港区は東京23区で何故か唯一いわゆる「暴力団排除条例」がない区でして、そのあたりもなにか癒着を匂わせるものがあります。まぁ暴力団排除条例自体いろいろと問題がある条例ではあるので、それを持って一概に攻める気はないのですが、こうも暴力団が集結されてしまうとちょっと不安を感じざるを得ない。挙げ句の果てには住吉会と関東連合の間でもいざこざが始まるありさま。

色々ご事情はあるのでしょうが、結果から見れば私としてはここ数年の都の公安行政は失敗だったんじゃないかと感じておりまして、このあたりに納得いく対策を提示してくれる政党が無いものかと待ちわびております。

まぁ少なくとも元港区民としては、自民党にも民主党にも入れる気は微塵も起きませんよね。むしろ「責任とってください」って感じです。

せめて選挙の公示までにはなんらかの対策くらいは示してほしいもんです。特に自民党のきたしろ勝彦議員は元警視庁の麻布署出身ということで何か具体的な提案の一つでもあるものかと期待はしています。ちなみに民主党候補の大塚たかあき議員ときたしろ議員は元は同じ大塚雄司元建設大臣の秘書として机を並べていた関係ということで、一体なんなんだこの出来レースっぷりは、と突っ込まざるを得ない気にさせてくれます。オリンピックなんてぶっちゃけどうでも良いので、身の回りの治安の回復本当に何とかしてくださいね。

ではでは今日はこんなところで。あ、最後に都民の方はこちらの記事拡散していただければありがたいです。(っていうとしてくれない気がしますが)


編集部より:このブログは「うさみのりやのブログ」2013年6月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はうさみのりやのブログをご覧ください。