6月14日の夜、「Co-Work時代の仕事術」というイベントが開催されます。
この企画を今回実施することになった背景には、世の中の仕事の進め方に「パラダイムシフト」が起こっていることがあります。環境が激変する中、仕事の方法も大きく変わり、それに必要なツールも変わってきているということです。そんな中での仕事術を参加者の皆さまと考えてみたいと思います。
これからの仕事のやり方は「管理型」から「創造型」に変わる必要があります。
従来の仕事の方法は、組織は軍隊型の効率重視で、上から下に情報の伝達を正確に行うことを目的にしていました。部長─課長─係長……といった組織のラインがあって、縦方向に情報が伝わっていったのです。このような形態は、ゲームのルールが変わらない安定した環境では強みを発揮しますが、硬直的な組織は決められたこと以外のことを柔軟に対応する能力には劣ります。
これから必要とされるのは、横にも外にも開かれたオープンな「創造型」の組織と仕事の方法です。常に外部や社内の別の組織の情報を共有し、変化に対して、自分たちが持っている既存の能力以外も取り入れて対応していく。このような組織になると、担当者、管理者に求められるスキルが変わります。
担当者に必要なのは、上司の指示命令に素直に従うだけでなく、自ら問題設定を行い、自己完結できる能力になります。
また、管理者は部下を「管理」するのではなく「サポート」していくコーチのような役割が求められるのです。
従来の組織では、上司は部下の知らない情報を握ることで、権威を維持してきました。しかし、情報がオープンになり、誰でもアクセスできる仕事のスタイルになると、情報を独占することはできなくなります。
仕事のスタイルを変えなければいけないのは、ビジネス環境が変わってきたからです。従来のような競合他社との競争を続けるような環境から、異業種参入によってゲームのルールが一気に変わってしまうような、変化の激しい時代になると管理型では対応できないのです。
PCで競争していたら、スマホにマーケットが移ってしまった。
ガソリン自動車の競争をやっていたら、電気自動車が異業種から参入してきた
カーナビは携帯のナビシステムによって無料になってしまった
…………
今回のイベントでも、例えば
「DeNAはヤフオクに負けたのにナゼ成功したのか」
「なぜ、コダックは変われなかったのに、富士フィルムは変われたのか」
「アップルとデルの違いはどこか?」
「グーグルやクックパッドがやっていること」
など、企業が、新しい仕事の方法をどうやって実現しているかをディスカッションする予定です。
今までと同じ仕事のスタイルを続けている組織と人は、いずれ時代に取り残されていってしまう。
ソーシャルメディアで起こっていることと似た現象がこれから企業社会でも実現していくことになります。そんな「Co-Work時代の仕事術」を参加者の皆さまとシェアしたいと思っています。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2013年6月11日の記事を転載させていただきました。
オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。