子宮頸がん予防ワクチンは本当にヤバいのか

アゴラ編集部

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子宮頸がん予防ワクチンの弊害については、以前からいろいろと取り沙汰されてきました。このワクチン、今年の4月に定期接種に法指定されています。しかし、薬事日報の記事を紹介している「QLife Pro」によれば、厚労省の専門家会議から、原因不明だが薬害の疑いがあるから積極的に接種を呼びかけるのは中止すべき、という意見が出され、厚労省も全国の自治体に向けて定期接種は継続しつつ、接種の呼びかけの一時中止を求めることになりました。一方、これが「グラクソ・スミスクラインのリリース」です。ワクチンと接種後の症状に因果関係は証明されていないので、これからも予防ワクチンを使ってもらえるように努力を続けていくようです。


グラクソ・スミスクライン社の「サーバリックス」やMSD社の「ガーダシル」といったワクチンが効力を発揮するヒトパピローマウイルスは、子宮頸がんを引き起こす原因ウイルスの一つにしか過ぎないのではないか、とも言われ、因果関係は不明ながら世界的にワクチン接種による持続的な副作用や死亡例も報告されています。それでも、子宮頸がんにかかって死亡したり不妊症になったり、それに怯える多くの女性がいるのも事実。このワクチンは高価なので、厚労省は女子中高生が無料または安価に接種できるように自治体へ助成しています。子宮頸がん予防ワクチンの危険性については、医療関係者でも意見が分かれ、行政も確固とした方針を打ち出せないようです。

この問題に関しては、ネット上でも諸説紛々異論反論続出で、一種の「都市伝説」化の様相を呈しています。いったい本当のところはどうなのか、製薬会社と政治家が結託した利権なんて実際にあるのか、接種対象者が女子中高生ということで彼女たちに選択余地があるのか、いろいろと悩ましい。表題のブログでは、今回の厚労省の方針に首をかしげ、行政は接種する側に丸投げでいいのか、と憤っています。もう自分で判断できる女子中高生向けにわかりやすいパンフレットを作ったり、効果効能と副作用について知見を重ねて使う側の利害に沿った情宣が必要、と書いている。薬害が起きてからでは遅いんだが、予防のためには安全性が確保された薬も必要。最後は自己責任というのではあんまりです。

アポネットR研究会・最近の話題
子宮頸がん予防ワクチン、積極的には勧めないって?


今日生産される研究論文の膨大な量は個人が正しく選別すること不可能, そこでSciencescapeがお助けに
Tech Crunch 日本版
これはなかなか興味深い取り組みです。日々刻々と世界中で新しい研究が行われ、膨大な量の論文が発表されています。natureやscienceなどの著名科学雑誌に掲載されるのは、その中のほんの少し。しかし、それ以外にも貴重な知見があったりするし、自分の研究と寸分違わない内容の仮説やテーマが地球の裏側で行われていることがわからなかったりします。この「Sciencescape」の目的は、こうした研究成果や研究内容を世界的な規模で共有可能なものにすること。参考になる知見を検索したり、重複する研究による人材や知能の無駄を省くことに繋がりそうです。

Tech Can Make Immortality a Reality: Head Google Engineer
CNBC
ちょっと前、Googleが人工知能研究の世界的権威、レイ・カーツワイルを招聘して話題になったんだが、Googleは積極的にニューラルネットワーク研究を進めてるようです。カーツワイルは、人類は15年以内により長寿を実現するようになり、自然な老化が追いつかないようになるだろう、と言っています。そのためには一日250錠のサプリメントと毎週の点滴投与が必要だそうです。そんなのは嫌だな、と思う人も多そうだ。こないだリンクしたようにロシアの富豪が自分の脳を人工知能へ埋め込み、不老不死を実現しようとしているらしい。そんなのはマシンであって自分じゃないのに。

人間レベルじゃ勝てそうにない、並木研究室のエアホッケーロボット
小太郎ぶろぐ
コレ、千葉大大学院工学研究科の並木研究室が開発した技術です。「手」というより「目」の技術なんだろうが、研究の目的は「人間の意図を理解し、人間の動作や予想しうる目的に応じて高速に動く対話型ロボットの開発」にあるらしい。速く正確に動くマシンや高速の画像処理技術は、工業用などにもたくさんあります。しかし、ホッケーのパックの挙動予測から、人間と親和性の高いロボットを考える、というのは「急がば回れ」の精神なんでしょうか。いずれにせよ、こうしたロボットは驚くほど速く強力に動作するため、土台をよほど頑丈に作っておかなければなりません。卓球やテニスなんかをみてもわかるんだが、生物は慣性の法則をコントロールし、力を減殺することに長けている。このへん、次の研究テーマになっていくんでしょう。

Your Fix of Sexy Japanese Cyborgs With Weaponized Breasts
io9
コレ、1998年に亡くなった石ノ森章太郎のマンガが原作の映画です。オッサン世代には石森章太郎のほうがなじみがあるんだが、「ノ」が入るのはこのマンガも同じ。予告編では「ゼロゼロクノイチ」だけど、本当は「ゼロゼロナインワン」ですね。2006年にはテレビアニメ化されてます。映画版では主人公のミレーヌ・ホフマンをグラドル出身女優、岩佐真悠子が演じている。2008年の映画『片腕マシンガール』や2009年の映画『ロボゲイシャ』の系譜を受け継ぐ作品らしい。しかし、主演女優、公称バスト83センチだから言われるほどの「巨乳」でもありませんな。公開は2013年9月7日の予定。監督は米国などで活躍するスタントマン出身の坂本浩一。アクションシーンは期待できそうです。


アゴラ編集部:石田 雅彦