関西の女性にとって「理想の男性像」の不動の条件「おもろい人」。
芸能人にも当てはまりますよね。古くでは大竹しのぶが明石家さんまと、かとうかずこがそのまんま東と、鈴木保奈美がとんねるずの石橋貴明と、田中美佐子がTake2の深沢邦之と、最近の例では木下優希菜とフジモンですとか、ゴールインした例は数知れず。
ハリウッドでも顕著に表れ、サタデー・ナイト・ライブ出身のコメディ俳優ではジェイソン・スダキスが「トロン・レガシー」で知られるオリビア・ワイルドと婚約中。ジョニー・デップをして「ウィノナ・フォーエバー」の刺青をさせたあのウィノナ・ライダーも、コメディ系トークショーの司会者で俳優でもあるジミー・ファロンと2002年頃、デートしてましたよね~。
歌姫ケイティ・ペリーが離婚した相手も、イギリスが誇るコメディアンであるラッセル・ブランドでした。今ではすっかりアクション俳優として定着した感のあるライアン・レイノルズ、「アベンジャーズ」の体当たり演技が魅力的だったスカーレット・ヨハンソンと離婚した後は、「ゴシップ・ガール」でお馴染みブレイク・ライブリーと再婚を果たしましたよね。全米の男性から嫉妬されてもおかしくない彼はもともと、コメディ・ドラマ「2人の男と1人の女」のおバカ・キャラで火が点いたんですよ。
ハリウッドの金髪セクシー美女を心を2人もつかんだライアン。
関西人や日本人を問わず、女性は「おもしろい男性」を好きになる傾向が高いというポイントが浮かび上がってきませんか?
実は科学者が、この事実を究明してくれていました。
スタンフォード大学の研究で、6歳から12歳の男女の子供22人に「イタズラや失敗を描いた笑いを誘うビデオ」をはじめ、「スポーツ選手やダンスなどエキサイティングなビデオ」「日常に野生動物などといった普通のビデオ」を次々に観賞させたんです。映像をみる子供の脳をMRIで分析すると・・・興味深い結果が出てきたんです。
女の子の情動をつかさどる扁桃体が一番反応したビデオこそ、「イタズラや失敗を描いた笑いを誘うビデオ」だったんです!扁桃体が心地よい情感を与える報酬系システムと密接に関与している点を踏まえれば、納得しませんか?
今回の研究結果だけでは、判然としないあなた。考えて下さい。お笑いとは、人からお金をもらって提供する「技術」なんです。誰だもできるわけではありません。会話能力、相手の心を読み取る能力、瞬時の判断力、知識などあらゆる能力が歯車のごとく見事に噛み合わなければできない芸当です。社会で生きていくための処世術といっても、過言ではなく。子供を妊娠し育てる女性がそんな能力を併せ持つ男性を好むのは、当然の帰結のような気がいたします。
「おもしろい」といえば、映画「オーシャンズ・イレブン」で、ジョージ・クルーニー扮する泥棒で前夫が、前妻役のジュリア・ロバーツにこう問うシーンが思い出されます。ラスベガスのカジノ王を演じるアンディ・ガルシアと付き合う前妻に
ジョージ「あの男は君を笑わせるのか?」
ジュリア「私を泣かせたりはしないわ」
確かに、アンディ・ガルシアはジュリアを泣かせませんでした。ただし、ジョージ率いる窃盗団が盗んだ総額1億6000万ドルもの巨額な金の延べ棒と引き換えならジュリアと別れると断言しちゃいましたよね。笑わせることができる男は、「笑わせる=幸せな気分にさせてくれる愛情ある男性」の表れなのかもしれません。だって、笑わせるという労力を女性に対し厭うことなく払うわけですもんね。ちなみにニューヨークの女性は、金融危機を経てお金より「心のつながり」が大事と気づいたようでございます。
編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2013年7月29日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。