『アベノミクスの幻想』(池田信夫著 価格:¥1200税込)がアカシックライブラリー(旧アゴラブックス)より発売されました。
アベノミクスのいったい何が、どう問題なのか?
なぜ異次元緩和は失敗したのか?
「アベノミクス=偽薬」なら、本当に必要な政策は何なのか?
「アベノミクスは胡散臭い…」と思っていた人も、この1冊で理由・根拠がよくわかる。
「円安・株高・デフレ」の正体も、「そうだったのか!」とようやく謎が解ける。
「理論+データ」を駆使した「決定版」が遂に登場!
【「負の連鎖」はもう始まっている】
・円安 → 物価・エネルギー価格の上昇
・悪い金利上昇 → 国債バブルの崩壊
・骨抜きにされた成長戦略 → 伸びない実体経済、上がらない賃金
株バブルは終わり、偽薬の効果はもう切れる。
すべては異次元緩和の失敗から始まった!
【「はじめに」より】
アベノミクスは、歴史を変えることができるだろうか。
現時点で暫定的に評価すれば、いままでうつむいていた日本人の気分が明るくなったのはいいが、いまのところこの心理的な効果以外には日本経済が本質的に改善した兆しは見られない。「第2の矢」である財政政策は在来型の公共事業で財政赤字を拡大しただけで、「第3の矢」の成長戦略は何も中身がない。
アベノミクスはよくいって空回りで、悪くすると財政破綻のリスクを増加させかねない。株価は上がったが長期金利も上がり、住宅ローンや長期プライムレート(優遇貸出金利)も上がり始めた。安倍氏は金融政策に過大な期待をかけているようだが、日銀が成長率を上げることはできない。日本経済の抱える問題を一挙に解決する「魔法の杖」はないのだ。
【目次】
第1章 アベノミクスは偽薬である
第2章 「黒田バズーカ」の逆噴射
第3章 デフレの正体はグローバル化だ
第4章 金融危機が財政危機を呼ぶ
第5章 成長戦略より雇用改革
第6章 日本経済の再生に何が必要か
【著者紹介】
池田信夫(いけだ・のぶお)
株式会社アゴラ研究所所長。SBI大学院大学客員教授。
1953年、京都府生まれ。東京大学経済学部を卒業後、NHK入社。93年に退職後、国際大学GLOCOM教授、経済産業研究所上席研究員などを歴任。学術博士(慶應義塾大学)。
著書に『イノベーションとは何か』(東洋経済新報社)、『「空気」の構造』(白水社)、共著に『「日本史」の終わり』(PHP研究所)などがある。
池田信夫blogのほか、言論サイト「アゴラ」を主宰。
アカシックライブラリー
(株式会社アゴラブックスは株式会社アカシック ライブラリーへと名称変更致しました。)