物事をポジティブに考えた方がネガティブに捉える人よりも上手くいく。いわゆるポジティブシンキングという考え方です。こんな話をすると
「ポジティブに考えるだけでうまくいくはずが無い」
と馬鹿にする人がいます。能天気な考え方をしたところで、何も変わらないという見方です。でも、私はポジティブに考えることで、うまくいくのには根拠があると思っています。
その理由は、人生の時間の使い方が変わるからです。
人間に与えられた時間は限られています。その中で何をするかによってその人の人生の結果は決まります。
例えば、周囲の人といつも喧嘩したり、相手のネガティブな面しか見ることが出来ない人がいます。文句を言ったり、世の中に対しての不満をぶちまけたりしている訳ですが、そんなことをしている間にも時間はどんどん過ぎていきます。
ネガティブに捉える生き方をしている人は、自分の人生の時間をネガティブな行動に配分してしまっているのです。
同じ時間が与えられたとして、人を批判したり、喧嘩をしたり、悪口を言ったり、するのに時間を費やす人と、人の良いところを認めたり、好きな人と仲良くしたり、出来る人に教えを乞うたりする人。どちらが時間の使い方として楽しく、モチベーションが上がり、有意義で結果が出せるでしょうか?言うまでもありません。
ネガティブなことに時間を割いている人は、意味の無いことにエネルギーを使ってしまっている効率の悪い人ということになります。
妬みやひがみといったネガティブな行動は、相手や周囲の人をおとしめることによって、相対的に自分のポジションを高めようとする行為です。そんなことをしても、自分の絶対的なポジションは変わりません。時間のムダです。
ポジティブな人というのは、ある意味他人がどうであるかよりも、自分がどうありたいかを真剣に考える人です。人のことをとやかく言う前に自分がどうしたいか、どうなりたいかを明確にして、そのためにやるべきことを実践できている人なのです。
何でも否定しないで肯定せよと言っている訳ではありません。前向きな反省や改善はもちろん必要です。しかし、ネガティブに捉えるだけで終わってしまったり、人の批判ばかりしている人を見ていると、「そんなヒマがあるなら、せっかくのそのエネルギーを……」と思ってしまうのです。
自分の毎日の生活の中から、そんなネガティブな要素をできるだけ取り除いてみる。すると、今までの思考に問題があった人ほど、時間に余裕ができるはずです。それを別のポジティブな行動に使ってみる。自分がやりたかったことにチャレンジする、一緒にいて楽しい人と会ってみる、気持ちが良くなる場所に行ってみる・・・。
誰でも、つい無意識に自分の時間にネガティブな要素を入れてしまいがちです。私もそんな風になっている自分に気が付くことがあります。そんな時、楽しいこと、前向きなことをポジティブに考え行動するようにしています。
人生はネガティブなことを考えていられるほど時間に余裕は無いのです。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2013年8月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。