電気代の値上げの原因は、こども版でも説明したように簡単です。原発を止めて、輸入しなくてもいい石油や天然ガスを輸入して、毎日100億円を火力発電所で燃やしているからです。ところが朝日新聞の記者によると、そうじゃないそうです。
さすが朝日新聞、小学生にはわからないむずかしい理屈を知っているのか、と思って本を読んで驚きました(読むと頭が悪くなるので画像にはリンクを張ってませんが、もとになった連載がTogetterにまとめてあります)。
『電気料金はなぜ上がるのか』というタイトルなのだから、値上げの原因が書いてあるのかと思ったら、電力会社の人件費が高いとか、動いてない原発でもいろいろな費用がかかるとか、業界団体の会費がどうとか書いてあります。こういう話はすべて電気代がなぜ高かったのかという説明にはなっても、値上げとは何の関係もありません。
小学生のみなさんでも、このちがいはわかりますね? お母さんが「お父さんの給料が安いから、今月からおこづかいを減らすわよ」と言ったら、「お父さんの給料が安いのは前からじゃないか!」と怒りますね。同じようにこれから電気代を値上げする理由として、それが今まで高かった原因をいくら説明しても意味がありません。
もともと日本の電気代はそれほど高いわけではなく、主な国の中では平均程度で、この30年間ずっと値下がりをつづけてきました。それが今度、値上げしなければならなくなったのは、朝日新聞を初めとするマスコミが、必要もないのに原発を止めろと騒いだからです。その責任を電力会社に転嫁するために、こういう記事を書いたのかもしれません。こういうのを問題のすりかえといいます。
電気代の水準と上昇率の区別もつかない朝日新聞の記者は、本当に大学を出たのでしょうか。実は私も昔、朝日新聞の内定をもらったことがあり、そのころは一次試験のペーパーテストの競争率が150倍ぐらいでしたから、バカは入社できなかった。それが最近は他の会社と同じように、ペーパーテストをやめて面接だけで採用するので、コネで小学生レベルの人もまぎれこんでくるのでしょう。昔から朝日は、コネ入社が多いことで有名です。
これを編集した岩波書店というのも、昔はブランドのある会社で、私は大学の先生からここにも推薦されたことがあります。でも共産党系の組合が強くて、会社がつぶれそうだという噂があったので断りました。昔は優秀だったのでしょうが、最近は私のウェブサイトの原稿を無断で本に載せたりするバカな出版社になってしまいました。
みなさんのおじいさんぐらいの時代には「朝日・岩波文化人」というのがいて、「革新政党」を応援して日本に社会主義を輸入しようとしましたが、今では誰もそんなものを信じる人はいません。今どき朝日や岩波に入るのは、まだ左翼にあこがれている頭の悪い学生だけなのでしょう。よい子のみなさんは、将来マスコミには入らないようにしましょう。そのころは朝日新聞社も岩波書店も存在してないと思いますが…