G20でシリア問題はどう動く

アゴラ編集部

内戦状態のシリア問題が、いよいよ佳境に入ってきたようです。ロシアのサンクトペテルブルクで今日からG20が開催されるんだが、米国のオバマ大統領はシリア介入でロシアのプーチン大統領と激しい鍔迫り合いを始めるんでしょうか。独立国への軍事攻撃には基本的に国連安全保障理事会の承認が必要です。プーチン大統領はこれを盾にして米国を牽制しようとしています。米国内の世論は、シリア攻撃への批判のほうがかなり多い。日本の立場も今のところ、米国には国連安保理で各国を説得するように努力すべき、というものです。安倍総理の頭の中は、五輪招致でイッパイイッパイというところでしょうか。


そんな中、地中海東端海域で米国とイスラエルがミサイルの発射演習を行った、と報じられました。ロシアは「一触即発の状態にある同海域で危険なオモチャをもてあそぶな」と批判。この地域におけるロシアの利権は莫大です。黒海からイスタンブールのボスポラス海峡を経てエーゲ海、そして地中海へ出る航路は、ロシアにとって日本のシーレーンのようなもの、と言われている。シリアのタルトゥス港やベイルートの港湾は、リビアを失ったロシアにとって欠くことのできない拠点、というわけです。

ロシアと中国は、中東でのパワーバランスのため、イランやヒズボラに肩入れし、イスラエルの力を削ぎたい。その延長線上に米国のシリア介入への牽制もあります。反イラクでは、サウジアラビアやトルコらが固まり、エジプトの争乱もこうした背景がある、と言われている。米国はイスラエルが重荷になり、この地域での紛争に引きずり込まれたくない。その足元を見透かし、化学兵器の使用の有無を含めてシリアのアサド側が暴挙を行い続けている、という図式です。

この面倒な地域にヘタに介入すれば、アフガニスタン化する危険性も高く、国内世論も軍事行動に批判的です。「サリンがダメで原爆はいいのか」と言った質問がメディアから米国政府へ出されたこともある。そんな状況下で、オバマ大統領がどうして「アサド制裁」を口にしているのか、単なるブラフなのか、そこに深謀遠慮があるのか、G20での言動で変わるのか、ロシアとの駆け引きがどう影響するのか。米国がシリアへ本格的に軍事介入すれば、世界経済に与える影響は計り知れないほど多大です。ここ数日、いろいろと目が離せない状況が続きます。

Conservative Blog Japan
シリア情勢にみる保守と非保守


廃れない、埋もれないSNSアカウントを目指すタニタ–「大切なのは突き抜けること」
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タニタ、と言えば社員食堂なんだが、あちこち手広く商いの幅を広げています。これは同社のSNS戦略を紹介した記事。ネットを利用すれば、顧客嗜好や価値観、自社がどう見えているか、といったことがわかります。こうしたツールを使わない手はない、ということです。

楽天がGoogle、Yahooを押しのけてビデオサイトのVikiを2億ドルで買収した理由─クラウドソース字幕翻訳をeコマースにも利用へ(三木谷浩史インタビュー)
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この記事を読むと、シリコンバレーもけっこう「排他的」で、アジア連合、というのが今後のキーワードになりそうです。また、楽天は以前から「シンガポール、シンガポール」と唱えていたわけで、こうしたM&Aも不思議ではない。米国は依然として大きな市場であり、米国発ベンチャーはまず米国、英語圏を目指す。アジア発ベンチャーの多くは、競合が厳しい米国市場から離れ、グローバル視点から戦略を採らざるを得ない、というわけです。楽天が世界市場を席巻し、日本人のみならず、世界中の人たちを例の迷惑メールで辟易させてほしいもんです。

山本太郎議員に隠し子がいたことが発覚! ネットの声「後出し多すぎ」「なんじゃこれ」「めちゃくちゃでんがな」
ロケットニュース24
いずれにせよ彼は「役者」なんですね。もともと中途半端なダンスのイジられ役として、バラエティ出演から芸能界入りしたわけです。映画や大河ドラマなんかに出て始めたころから、ちょっとエキセントリックな言動が現場で問題になることもあった。もうすでに芸能活動をしてたころの彼より、政治活動家や「政治家」としての「役回り」のほうが注目を集め、話題にもなるようになっています。良くも悪くも「目立ちたがり屋」の「イチビリ」なわけで、個人的に「稲森いずみ似のスレンダー美女」は好きなんだが、こうスキャンダルめいた事実が発覚してくると、スポーツ紙や週刊誌でしか取り上げられなくなっていくでしょう。

え? この表現ダメなの? あなたの文章を一瞬で残念にする10の言葉遣いミス
Web担当者
「各部署ごと」なんかの重ね表記というのは、ありがちな間違いです。「フューチャーフォン」なんかはけっこう多そう。「キヤノン」とか「ブリヂストン」とかの固有名詞は、もう覚えないとどうしようもありません。話し言葉だと、知らず知らずのうちに恥ずかしい思いをしてたのかもしれません。


アゴラ編集部:石田 雅彦