祝・東京五輪!“なでしこ”に再び救われた日本

新田 哲史

やったぜ、東京オリンピック・パラリンピック招致!
安倍さん…いや日本という国は、まだ持っていましたね。筆者は駒沢体育館のパブリックビューイングで歓喜の瞬間を迎えることが出来た。え?諦めていたんじゃないかって?はい。昨日はたじろいで、すいませんでしたm(__)m いや、招致の結果を問わず、戦犯とすべき人や組織がいることには変わらないのだけれど、かなり諦めていただけに本当にうれしいです。


徹夜明けで眠いので今日は手短に。お祝いムードなので、戦犯リストの誰を残して外すとか、意味不明な反対論を振りかざしたのに掌返しをしそうなヤツに対する糾弾とかネガティブなことは後日書こう、と。おい、東京が放射能に汚染されているから五輪はできない、とか抜かしたヤツ、昨日のツイート削除するなよ!

※未明も盛り上がったパブリックビューイング会場

●ロビイング重視シフトが奏功?
さて、IOC総会の投票を振り返ろう。一回目の投票で東京の得票は42でトップ通過。過半数(49)にこそ届かなかったものの、この時点で予想外にリードした印象だった。2008年大阪や2016年東京の招致失敗から指摘されていたロビイングの課題をかなり克服したといえる。招致委メンバーの鈴木寛さんが帰国したら色々聞いてみたいな(最近、有料メルマガを始めたので次回は裏話を書くはず)。参院選で落選しながらも、国際スポーツ界に人脈のある“すずかん”を招集したあたり、ネゴシエーターの即戦力を重視していたことが分かる。ライバル都市が国際的なPRエージェンシーを起用したのかは分からないが、汚染水問題を巡るネガティブキャンペーンをよく跳ね返したと思います。

そしてダメ押しはプレゼン。一回目の得票のうち、浮動票だった委員の心はここでつかんだのではないか。まずは「守り」。安倍さんの汚染水問題に対するコメントは、機先を制する形で質問が出る前に数字的な説明を交えても良かった気もするし、防御策として派手さはなかったが、無難にこなしたといえる。海外メディアの評価も予想外に高かったようだ。

●目立った「なでしこ」力
そして「攻め」。高円宮妃久子様を筆頭とする女性プレゼンテーターを前面に立てたのが大きかった。凛とした久子様の存在感。その流暢な英語とフランス語で、まずは震災復興への感謝の気持ちを述べられたことで東京への第一印象はもの凄く良くなっただろう。印象に残ったのがこのくだり。

私たちのような皇族がこのように話をすることは初めてかもしれません。しかし、日本の皇族は常にスポーツを支援してきました。私の亡くなった夫はスポーツマンでした。私は9つのスポーツ組織の名誉総裁を務めています。そのため、非常に多忙です。

亡き高円宮様への深い愛情が伝わってきて、思わずウルッとしてしまいましたね。日本の皇族が初参加した意義を印象付けつつ、スポーツ支援への実績を、ユーモアを交えて述べられてもいる。宮内庁長官が両陛下の思いを勝手に斟酌して物議を醸した経緯もあるので、久子様なりに和らげようという深謀遠慮と思えました。お優しい。。。

そしてパラリンピック女子走り幅跳び代表の佐藤真海選手のスピーチも感動的だった。彼女は2度、スポーツが人にもたらす力を、身を持って体験している。19歳の時、骨肉腫で片足を失った後に陸上を始めて新たな活力を得、そして被災地・宮城県の出身者としてスポーツが復興を後押ししてきたことも目の当たりにしてきた。説得力抜群のプレゼン。東京は上々の滑り出しとなった。で、トリも女性。滝川クリステルさんの美貌と流暢なフランス語で「おもてなし」を強調したことで爽やかな印象を残せたと思う。

●こうなったら2020年は女性首相で!
日本は、またも“なでしこ”の力によって救われたと思う方も多いのではないだろうか。こうなったら、2020年の開会式は、ぜひ初の女性首相で迎えていただきたいと思う・・・あ~、だけど、これという候補がいないなあ(泣)
いや、あと7年もある。みんなで育てていきましょう。

そんなところで、ちょっと寝ます。おやすみなさい。
ちゃおー\(>∀<)/ ←今日は祝いモード。 新田 哲史
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東京五輪招致しちゃったので、東京タワーの下で近日愛を叫ぶ
広報コンサルタント/コラムニスト
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