東京五輪2020はボランティアにも期待

本山 勝寛

2020年のオリンピック、パラリンピック開催地が東京に決定した。日本人にとって大変めでたいことで、まずは招致に努力してきた方々に感謝の意を述べたい。その年、自分の子どもたちは11歳、9歳、7歳になっているが、五輪の感動を目の前で味わえることはとても素晴らしい体験であると思う。


これから、競技場や選手村などのインフラ整備、そして選手強化なども重要になってくるだろうが、私は個人的には、ボランティアの活躍に注目し、期待したい。1998年の長野冬期五輪では、44,000人のボランティアが大会を支え、国際的にも高い評価を得たという。これがきっかけとなり、日本でもスポーツボランティアが本格指導した。

東京マラソンでも、毎年、1万人のボランティアが、3万人もの市民ランナーが都心を走るという大イベントを支えている。私も、そのボランティア運営に少し関わり、内部を取材した経験があるが、ボランティアの方々の姿は実に清々しく、まさにもう一つの感動であることを感じた。

東京マラソンで培われたスポーツボランティアの経験とネットワークはかなり成熟しているが、オリンピック、パラリンピックにもなるとボランティアの数はもっと必要であり、その運営もより複雑で難しくなる。シドニーオリンピックには5万人、ロンドンオリンピックでは6~7万人が参加したとのことなので、東京でも同規模が求められることになるだろう。

おそらく、一生に一度しかないであろう地元開催の夏季五輪。ボランティアとして参加すれば、単に見て応援する以上の感動を味わえるに違いない。我こそはという方には挑戦してみてもらいたいし、運営側もボランティアの方々のパワーを引き出し、世界中の選手に「やっぱり東京は素晴らしい、日本人はすごい」と思ってもらえる大会に育てていただきたい。

学びのエバンジェリスト
本山勝寛
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「学びの革命」をテーマに著作多数。国内外で社会変革を手掛けるアジア最大級のNGO日本財団で国際協力に従事、世界中を駆け回っている。ハーバード大学院国際教育政策専攻修士過程修了、東京大学工学部システム創成学科卒。1男2女のイクメン父として、独自の子育て論も展開。アゴラ/BLOGOSブロガー(月間20万PV)。著書『16倍速勉強法』『16倍速仕事術』(光文社)、『マンガ勉強法』(ソフトバンク)、『YouTube英語勉強法』(サンマーク出版)、『お金がなくても東大合格、英語がダメでもハーバード留学、僕の独学戦記』(ダイヤモンド社)など。