「限界集落」を消滅から救うために

アゴラ編集部

「限界集落」という嫌な言葉があります。過疎化などにより人口の過半数を65歳以上の高齢者が占め、社会的共同生活の維持が困難な集落のことだそうです。山間部や海沿いといった都市から離れた集落で、高齢化と過疎化、少子化とがタッグを組んで地域の生活を蝕んでいる。「限界」という言葉には「踏みとどまっている」という語感があります。いったいナニが「限界」なのか。「消滅」の一歩手前まできているので「限界」ということなんでしょう。この「限界集落」は、今もどんどん増え続け、2030年には約1700の地方自治体のうち、1割弱の144自治体が「限界」に瀕するだろう、という調査もあります。


この言葉を作った社会学者の大野晃氏によると、批判を覚悟でわざと「限界」という厳しい言葉を使ったそうです。日本の産業構造が、重厚長大型からITや精密機器といった先端技術産業へ、また第三次産業へ移行し、さらに第三次産業の中でも、とりわけサービス業が雇用において大きな割合を占めるようになりました。人のいるところにまんべんなく、というサービス業の特徴から都市への人口や価値の集中が起きる。地方から都市への人口と価値の移動は、ますます加速し、取り残された集落が虫食い状態のように増え続けて「限界」にいたり、さらに「消滅」へ向かうことになります。

「おもてなし」や「サービス」、「ホスピタリティ」と言っても、それは相手あっての物ダネであり、人間相互の関係性の上に成立するものである以上、ある一定数の人間がいなければ、いたわり合う社会生活などおくっていけません。また、人間関係以前に、ビジネスとしてサービスが成立しなければ、いずれ誰もやらなくなるでしょう。

花粉症の最大原因は、荒れ果てた山林や衰退した林業だとも言われています。高齢化が進んで後継者が育たず、人がいなくなるのと反比例して日本の山林は大量の花粉を出し続けるようになった。象徴的な話です。観光地として注目を集める土地ならまだましで「限界」と言われる集落のほとんどは、普段は誰も気に留めない辺鄙な場所にある。だからこそ「限界」に陥る。悪循環になっているんだが、そんな「限界集落」にも生まれ育った土地に愛着を感じ、暮らし続けている人たちがいます。

表題ブログでは、自動販売機のシステムや技術を活かして過疎地での生活支援に役立てるビジネスモデルを紹介してます。日本のモノ作りや科学技術、サービス業には、これまで蓄えてきた実績や知見がある。自販機やPOSシステムに限らない。そうしたノウハウや技術を利用し、「消滅」の危機に瀕している「限界集落」の人たちが少しでも「便利」に暮らせるような工夫を考える刻にきているのではないでしょうか。

日本のビジョン・ブログ版
過疎高齢化社会の無人ショップ構想


「こども提示」で割引の「ナゼ?」 はなまるうどんに聞いてみた
キャリコネ
香川県から全国展開し、今では吉野家ホールディングスの傘下におさまっている「はなまるうどん」が、10月7日から「生こどもクーポンキャンペーン」を始める、という記事です。12歳以下の子どもと一緒に来店すれば、子ども1人ごとに50円が割引されるらしい。小学生の子だくさん家庭なんて、もう絶滅危惧種なんだが、ありがたい話です。このファストフードチェーン、学校や部活帰りの高校生がたむろってたりする。マクドナルドから移住してきてるのかもしれません。安くて美味しい。ひょっとすると、ハンバーガーより「健康的」かもしれません。この記事によると、こうした「滞留顧客」というのが注目されているようです。長居をしてもいい、という発想はけっこう斬新です。

天神・今泉周辺が冠水した理由を古地図から考える
Y氏は暇人
古くから三角州、デルタ地帯というのは、土地が肥沃で開け、水上交通の便が良く人が集まりやすいわけです。揚子江やナイル川といった広大なデルタもあれば、日本にも広島とか萩、津などの小型版がある。必ずしも海へ注ぐデルタばかりじゃなく、猪苗代湖の長瀬川や琵琶湖の姉川なんかの例もあります。ちなみにデルタというのはギリシャ文字の「Δ」からきていいる。博多も那珂川や御笠川など複数の河川が形成した三角州地帯に発達した街です。このブログでは、8月30日に日本列島に来襲した台風15号により水をかぶった、博多の天神あたりの地形について書いています。古地図によれば、冠水した場所は古くは「川」が流れていた場所だったらしい。地形は正直、というわけです。

“2ちゃん語”でCM降板!?
クーリエ・ジャポンの現場から
いわゆる「韓流ブーム」というものも、今では一部の酔狂なオバハン連中が熱中し続けるものになってしまいました。一時は、一世風靡セピアだったのに。わからないか。哀川翔です。この記事では、ももいろクローバーZの「パクリ」じゃないかと疑惑がもたれている韓国のガールズグループ「クレヨンポップ」について書いています。いや、個人的にはリンクに動画が貼られている「Dal★Shabet」のほうが好きです。欲望が明け透けなのが韓国っぽくていいですね。

あなたの心に残るF1日本GPは?
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やはり1990年の鈴鹿は、独特の雰囲気がありましたね。セナとプロストの対決が白眉だったんだが、鈴木亜久里の3位表彰台、というのは日本のモータースポーツ界にとっても画期的でした。鈴鹿の四川料理、麻婆豆腐で生ビールを飲む、というのが最高。東京からだと遠いし、天気にも左右されるんだが、夏には8耐、秋にはF1、と通う人も多そうです。ここでは過去のF1レースで人気投票をやってます。


アゴラ編集部:石田 雅彦