どうしてもなくせないネット上の「掃き溜め化」

アゴラ編集部

今このときも世界中のネットには、様々な書き込みがあふれています。個人が簡単に自分の気持ちや考え、行動を表現することができるようになっている。SNSなどは、そうした技術的な進化とユーザーのリクエストに合致して必然的に出現したものでしょう。反省を込めて、玉石混交、掃き溜めにもたま~に鶴がいる、という状況は相変わらずなんだが、コレこそ我々のリアル世界を反映したものとも考えられます。


この「『オッサンの憩いの喫茶室』と化すFacebookは、最強である」と題する「market Hack」というブログ。まあコレ、米国の話です。日本ではTwitterが強い。よく言われることなんだが、英語でTwitterは140ワードでナニも語れないのに比べ、日本語の140語はかなり内容の濃い話ができます。米国でもTwitter的なもので、もっとたくさん言葉を入れることができるSNSを作ればいいのに、と思う。この記事によると、年代層別に使うSNSが分かれている、ということでしょうか。

この「タネタン」では、どうしてTwtterが140文字なのか、その理由について書いています。また、短い英語でも140文字でも充分に名言至言が成立する、という事例を紹介。最後に出てくる某タレントのTwtterを読むと「バカ発見器」なる称号もうなずける、というわけです。この「TABROID」では、Twiterでフォローされない人の特徴を紹介。あまり、つぶやきが多すぎるのも嫌がられるようです。

で、こっちは女子にとってのTwiterを考えている「スズコ、考える。」というブログです。SNSが、ネット上で広く世界中に発信できるツールだ、ということが、そもそもわかってない。「個室」のような仲間内や自分だけの空間だと思い込んでいるので、あけすけな愚痴や批難、ヘイトスピーチなどが出てきてしまい、挙げ句の果てにバイト先の「おふざけ」も広く世間に披露してしまう、というわけ。

表題のブログはYouTube公式のものなんだが、Google+との連携が影響して動画への「下劣」な書き込みを制限するそうです。確かにYouTubeのコメント欄はヒドい。ほかのサービスへの影響や自社のイメージも考え、Googleもいよいよ対応に乗り出した、というわけです。YouTubeがGoogle傘下、という事実をこれまで、まだあまり世間的に広く知られてはいない、と考えていたのかもしれません。進化し続けるデジタル技術とソーシャルネットワークサービス、そしてユーザーの願望。これから先いったいネット上で、どんな栄光や堕落を見せ、どんな感動や騒動が巻き起こるのか、リアル世界同様、自戒を込めつつ目が離せません。

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シロクマの屑籠
「ロードサイドのなんとか」という表現は、どうも悪い印象しかおぼえないんだが、安かろう悪かろうの代表みたいな感じがします。このブログは、自動車の持つ「身体性」みたいなもの公的・私的な関係から考え、さらに大都市と地方都市の移動手段の違いや「ショッピングモール」の正体について自動車を軸にして探っています。最後に出てくる棒グラフは興味深い。北海道の自動車保有台数の低さはいったいどこからきているんでしょう。

【日経新製品バトル】高機能オーブンレンジ~パナソニック、シャープ、日立
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TABROID
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フィットハイブリッド2013はホンダ渾身の作・・だが
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日本は信号が多いですね。こんなに信号の多い国はほかにありません。これは警察官の天下り先に信号機の製造メーカーや保守点検会社があるから、と言われています。誰も反対できない「安心安全」を人質に取り、警察利権が潤う、という構図。このブログでは「ゴーストップの多い国内の燃費は車重に反比例する」と書いています。自動車のいわゆる「カタログ燃費」は疑わしいんだが、多少の燃費の多寡は車重によってかなり変わるので要注意です。


アゴラ編集部:石田 雅彦