朝からバタバタしていて、ブログを書く時間が取れませんでした。実は、今日は父の3回忌ということで、親戚が集まりお墓参りと会食をして、夕方自宅に戻ってきました。
3回忌というのは2年経った時にやるものだということを初めて知りました。この2年というのは長いようであっという間です。亡くなったのはつい最近だと思っている自分に改めて気が付きました。長いようで短いこの2年間には、私自身仕事でもプライベートでも色々な変化がありました。
恐らく普通の人に比べ、かなり激しく変動のある人生を送っている私には成功したこと失敗したこと、どちらも数限りなくあります。でも、人生において後悔していることはあまありません。「人生に無駄なものなし」というのが自分の信条なのです。ただ、唯一後悔していることと言えば、親孝行が足りないうちに父親が別の世界に行ってしまったことです。
親の存在というのは、子供の頃は絶対ですが、大人になると共に徐々に独立して関係が薄れていきます。しかし、また自分が年齢を重ねると共に、大きな存在になっていきます。それは、自分の人生経験が増えれば増えるほど、子供を育てることの大変さに気が付き、自分が受けてきたものの大きさを再認識するからだと思います。
そう思えば思うほど、自分が受けてきたものを少しでも返したいという気持ちになってくるものです。
「親孝行したい時には親はなし」という川柳があります。あまり出来の良い子供ではなく親には迷惑ばかりかけている自分にとっては、父親を心配させたまま、きちんと話をする機会もなく離れてしまったことが心残りです。そんなチャンスはいくらでもあったはずですが、いつでもできると思っているうちに、結局中途半端に終わってしまいました。孫の顔を見せることもできなかったのも残念です。
やるべきことをやっておかなかった後悔、話すべきことを話しておかなかった後悔。これは親子の関係に留まりません。自分が大切に思っている人でも、もう数年会っていないというケースは結構あると思います。いつか会える、そのうち会えると言っているうちに時間が過ぎてしまい、気が付くともうこの世では会えなくなってしまう。そんな後悔はしたくないものです。
自分が会っておきたい人、何かを伝えておきたい人には、後悔の無いようにできるだけ早く会う。そして、話しておきたいことを話せる機会を作っておくべきだ。そんなことを改めて感じた一日でした。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2013年10月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。