この国に平等なんて無い ~脱・社会保障全体主義体制~ --- うさみ のりや

アゴラ

さて本日めでたく32歳を迎えまして、未だ何事もなさず家庭も持たず飯を食ってウ○○を垂れ流すだけの人生を送ってきたことに情けなさを感じるとともに、なんとか今後の人生で社会のお役に立ちたいと思う次第です。とはいえ誕生日なんで、せっかくなので無礼講ということで偉そうに語ってみたいと思います。

さて少し前に各省庁から平成26年度の予算の概算要求が出そろいました、で中身をみると

○総額は95.7兆円で前年比3.1兆円増 ○うち社会保障関係費(≒厚生労働省予算)は30.4兆円(31.8%)で前年比1.0兆円増 ○うち借金の償還及び利息に当てる費用(国債費)は25.2兆円(26.3%)で前年比3.0兆円増。 ○国債費の内訳は利息費は11兆円(前年比1.1兆円増)、償還費として14.2兆円(前年比1.9兆円増)となっている。 ○うち公共事業費(≒国交省予算)は4.7兆円(4.9%)と前年比o.5兆円程度減少 ○その他の省庁も前年とほぼ同水準か予算を削る中、経産省だけなぜか前年比より1000億円増の1.0兆円で要求

という具合になっておりました。全体としては政権の中枢に食い込んでやや勢いの良い経産省以外の省庁、特に国交省、は予算を節約して、その節約分を社会保障にまわして政策経費としては前年とほぼ同水準を維持したものの、借金の返済・利払いの費用がかさみ3兆円予算総額が増した、というところです。

でこれを見て思うのが、日本の予算は社会保障を中心に回っているんだなということです。社会保障関係費の増加を支えるために他の予算がざくざく削られ、また社会保障を維持するためにジャンジャン発行された国債の利払いが、全体の財政を圧迫している。よく言われていることですけどね。そしてそれに対して「社会保障関係の費用をもっと削減すべき」という抗議の声も特段あがらない。

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(http://www.akaruisenkyo.or.jp/070various/071syugi/696/)

でもよく考えれば当たり前で、ただですら人口構成にしめる高齢者の比率が高いのに、前回の衆議院選挙の年代別投票率見ても60代、70代が圧倒的な投票率を誇るわけですからね。投票率の問題は「選挙に行かない方が悪い」とは言えなくもないですが、どう頑張っても覆せない問題として、地方ほど高齢者が多いので高齢者の票が一票の格差を通して増幅されるという問題があります。

高齢化率

(http://todo-ran.com/t/kiji/12053)

ざっと、高齢化率の低い(若者が多い)県と一票の価値が低い(差別されている)地域を挙げると

<高齢化率の低い都道府県トップ10> 沖縄、愛知、神奈川、埼玉、滋賀、東京、千葉、栃木、福岡、茨城、(次点:大阪)

<一票の価値が低い都道府県トップ10> 東京、神奈川、愛知、埼玉、千葉、大阪、静岡、北海道、兵庫、福岡、(次点:京都)

というような感じで、かなり相関します。東京、愛知、大阪、福岡といった四大都市圏が含まれますから人口で言えばかなりの割合ですよね。

で、ここから何が言いたいかっていうと、この国に本当の意味で平等なんてないしもっといえば民主主義なんて無いんですよ。若者は不当に差別されており、抑圧されている。こんな状態で子供なんて増えるはずが無いですし、起業だって活性化するはず無いですよね。で、思い浮かぶのは「全体主義」という言葉でして、wikipediaによると全体主義というのは

「個人の全ては全体に従属すべきとする思想または政治体制の1つである。この体制を採用する国家は、通常1つの個人や党派または階級によって支配され、その権威には制限が無く、公私を問わず国民生活の全ての側面に対して可能な限り規制を加えるように努める」

となっているわけですが、僕は今の日本は全体主義とは言わずともそれに結構近い状態なんじゃないかと思うのです。擬似的な民主制度によって高齢者層が不当に強い権力を持ち「社会保障制度」という名の下に若年世代を抑圧している、といったところでしょうか。表面上は民主主義を装っているので、若者は作られたルールには従わなければならないのがまたやっかいなところです。この状態を仮に「社会保障全体主義体制」と名付けたいと思います。

そんなわけで一票の格差を是正することでこの社会保障全体主義体制を修正して、健全なる民主主義国家をこの国に打ち立てることを僕の人生の目標にしたいと思っています。単純に許しがたいんですよね、この状況。皆さんも正直ムカつきませんか? このまま財政破綻なんてしたら本当に僕らの世代バカを見るだけですよ。自分にこの状況を覆すなんて大それたことが出来るかは分かりませんが、32歳にして遅咲きの中二病に発症してしまったので、我ながら仕方が無いといったところです。心がくじけるまでは頑張ってみようと思います。ヘタレなのであっという間に砕け散るかもしれませんが(笑)

ではでは今回はこの辺で。今年も一年よろしくお願いいたします。


編集部より:このブログは「うさみのりやのブログ」2013年10月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はうさみのりやのブログをご覧ください。