挫折した成長戦略:なぜ雇用改革は進まないのか【言論アリーナ】10/22 池田信夫・小幡績・城繁幸

アゴラ編集部

アゴラ運営のインターネット放送「言論アリーナ」。10月22日(火曜日)は、いつもより1時間早く、午後7時から1時間にわたって、慶応大学大学准教授の小幡績さん、人事コンサルタントの城繁幸さんを招き、「挫折した成長戦略:なぜ雇用改革は進まないのか」を放送します。アゴラ研究所の池田信夫所長がモデレーターを務めます。


ニコ生入口はこちら。UstreamはこちらYouTubeの「言論アリーナチャンネル」でも放送後に公開します。言論アリーナは、毎週火曜日夜8時から放送していますが、今回だけは1時間繰り上がります。

安倍政権の第三の矢「規制改革」が、効果のある取り組みがなかなか実行されないために、腰砕けになりそうです。その中で注目されるのが雇用制度改革です。朝日新聞が規制改革特区の取り組みを「解雇特区」と名付けたことに、安倍首相自らが反発。社会的な関心が再び高まっています。(池田さんの記事「雇用期間の規制は撤廃すべきだ」)

今回登場の3人の論客は、現実に合わない労働政策、またアベノミクスの過剰な金融緩和に、批判的な意見を述べてきました。安倍政権は企業に賃上げを要請しています。また日本の労働政策は、正社員の増加を企業に奨励し、企業にさまざまな公的負担を負わせてきました。これが中高年の雇用を守り、若者の就業を難しくする異様な社会状況を生んでいます。

小幡さんは財務官僚、ハーバード大学での経済学博士号の取得などの経歴を持つ俊英。行動ファイナンス論を研究する皆さんもご存知の若手の経済論客であり、アゴラの常連寄稿者でもあります。(経歴ブログ)。近著「ハイブリッド・バブル-日本経済を追い込む国債暴落シナリオ」で、安倍政権のリフレ政策への批判を行いました。アゴラの寄稿者でもあります

城さんは、企業の人事部勤務の後で、独立して人事コンサルタントとなりました。現実に合わない各種の規制、そして日本企業の成果主義導入、新卒一括採用、流動性の乏しい労働市場について、現実に基づく建設的な提言をかさねています。そして社会保障や雇用で、日本では若者ほど不利という「世代間格差」についても先駆的に取り上げた論客です。ブログの一部はアゴラにも掲載してあります。

3人の論客の議論から、日本の雇用のおかしさが浮き彫りになるでしょう。特に就職・転職問題に向かい合う若い世代の方々に、ぜひご視聴いただきたきいと考えます。

「言論アリーナ」では、アゴラ研究所に加えて、いくつかのシンクタンクが協力して映像番組を提供します。アゴラ研究所は、この「アリーナ」(集会場、劇場)を、視聴者の皆さんと共に政策を考え、社会を変える場に発展させていきます。

写真 (左から、小幡さん、城さん、池田さん)