Facebookに限らず、無料のSNSでは実際に使ってるヘビーユーザー数が登録数よりずっと少ないようです。登録はしても使わない「幽霊ユーザー」の存在は長く知られていたんだが、さらに今では積極的に「SNSを止める」人が増えているらしい。別に登録しっ放しでもアクセスしなきゃいいのに、登録を解除してまでもSNSを遠ざける、という行為です。それだけSNSは「嫌われる」ようになってしまったんでしょう。
「SNS鬱」とか「Facebook疲れ」なんて言葉があるように、病んでまでしてどうして使い続けなきゃならないのか、大いに疑問です。SNS上の友人づきあいに支障が出る、というだけで精神を患ったり疲れたりする。そもそも、あんなものをリアルな人間関係の者同士がなぜ使う必要があるんでしょうか。さして便利なモノとも思えないんだが、仲間内でFacebookをやってないと具合悪い風潮みたいなものができてるんでしょう。
そういう不安感を米国では「FOMO(fear of missing out、フォーモー)」というようです。置いてけぼり恐怖症、とでも訳すんでしょうか。SNS内の情報や他人の行動が気になってしかたない症候群です。これをこじらせると「SNS鬱」なんかになってしまう。中毒というのはなんでもそうなんだが、それがないと不安になる、というわけです。
さらに今のFacebookなどは、以前、アゴラで田代真人氏が「Facebookは広告だらけ」というエントリーで看破したように「自分をみせびらかすツール」になっています。人間には誰にも「ケとハレ」の面がある。たまに豪華なディナーを食べても日常では吉牛だったりする。Facebookには「ハレ」の面しか出てきません。
Facebookのタイムラインを眺めていると、友人がみんな毎日のように豪華なディナーを有名人と一緒に食べているような気分になって落ち込みます。むしろ、SNSは自分の「充実したリアルな生活」つまり「リア充」ぶりを押しつけるツールになっている。見せつけられている側にとってはたまったもんじゃありません。
この記事では「実は『リア充アピール』する側にも劣等感がある」と書いています。本当にリアル世界が充実していたら、あえてFacebookなどで開陳しなくても良さそうなもんなんだが、逆に喪失感、欠落感がある人ほどそれをアピールしがち、というわけ。他人のことなど放っておけ、というのがバランスを取るために必要な態度です。
キャリコネ
増える「Facebookやめた宣言」 「リア充アピール」がうざい理由
堀江貴文氏の食への執念がつまったアプリ「テリヤキ」が公開 「収監前に通った高級焼き鳥店」も掲載
EXドロイド
よほど自分の舌に自信のない人間が多いようで、グルメランキングサイト、というのがよくあります。しかし、続出している産地偽装でミシュランの信憑性も地に堕ちた。本業のタイヤ屋に邁進しろよ。それにしても、こんな薄気味の悪いアプリなんて、誰が参考にするんでしょうね。ミシュランの欺まん性が明らかになったこの時期に、なんともタイミングが悪いですな。主宰はもちろん、登場人物がなんとも香ばしい。とりわけ、園山真希絵って人のページは大変なもんで、見事に本人の感性が表れている。やはり、あの自作料理はネタじゃなかったんだな。まあ、そうしたネタ的に眺めてる分には「お笑いアプリ」として活用できるのかもしれません。あくまで無料の範囲ですが。
クールジャパンを本当に実現したいならNHKのニュース番組をカッコよくすべきじゃね?
グダちゃん日報
かつて各国の航空会社には「ナショナルフラッグキャリア」なるものがあったんだが、いわゆる先進諸国においてそれは死語になっています。巨大資本と行政支援が必要な航空会社は、一国に国策的なものが一つ、というわけで、アジアやアフリカなどには「その国名をつけた国を代表する航空会社」というのがまだある。放送局も同じで、国を代表する国営放送局、というのがあったんだが、先進諸国ではどこもその影響力を喪失しています。このブログでは、航空会社のセキュリティビデオや国営放送にお国柄が表れる、と書いていて、NHKはもっと努力しろ、と発破をかけている。しかし、むしろBBCが特殊なんじゃないのかな、と思います。
「グーグル税」で大儲けだ!:イタリア、税収拡大狙う
THE NEW CLASSIC
「海を渡る節税」という「グローバル企業」のやり口が各国で問題になっています。財政赤字に苦しんでいるのはどこ国も同じ。そうした国でしこたま儲け、税金はタックスヘイブンの国で払う、という抜け道があるわけです。儲け先の国民は、たまったもんじゃありません。しかし実効性のある方策はなかなかない。イタリアは、自国内で納税している企業にのみ、国内プロバイダーを使ったネット上での商行為や国内企業に委託した広告などを認める、という法案を成立させたいらしい。一方、この方法が果たして効果があるか、疑問視する声も多いようです。
御殿山「カンテサンス」の食材に最大の敬意を払った料理
マスヒロ食時記
ココ、いわゆる品川と五反田の間、ソニー村といわれる界隈に移転したレストランです。こないだまで大規模な再開発工事が行われてたんだが、岩崎三菱の御殿山の裏手、以前はまったく手つかずの下町風情が漂う街だった。どうも、いつの間にか東京がドンドン変わってるようです。で、今はジビエのシーズン。ウズラとかカモ、イノシシ、シカといろいろあります。このブログでは、シカ肉を食べている。タンニン豊かでがっしりした赤ワインによく合いそうです。普段は4ケタまでのワインしか飲まない、というブログ主が思わず桁違いの一本を開けざるを得なかった、という話。記名匿名は別にして、このくらい気合いの入ったレコメンドなら参考になるでしょう。
アゴラ編集部:石田 雅彦