電車の人身事故を考える

アゴラ編集部

今週に入ってからの首都圏は、人身事故による電車の運行障害が続きました。11月18日は京急線の新子安駅でも午前11時台に一件、東急東横線の妙蓮寺と菊名間で午後5時台に一件、19日はJR東日本の東海道線の品川と川崎間で朝の通勤時間帯に一件、さらに東武東上線の鶴瀬とふじみ野駅間で午後4時台に一件。通勤通学の時間帯に人身事故は勘弁、という悲鳴が聞こえてきそうです。


人身事故、つまり「鉄道人身傷害事故」は、JR東日本の定義によれば「列車または車両の運転により人が死傷した事故」となります。踏切関係の事故は「踏切障害事故」となる。東急電鉄によると、人が関わる事故はすべて人身事故と呼んでいるようです。

人身事故の原因の多くは、電車や線路への飛び込み自殺、と言われているんだが、事故の直後にはそれが故意の飛び込みなのか、偶然の事故なのかわかりません。警察の捜査により、自殺か事故か判断されるわけです。しかし、人身事故イコール自殺、と考える人も多い。JR東日本の要覧「安全」項目によれば、2011年度に管内で起きた人身事故は107件だそうです。その中に自殺が何件かは不明だそうで、東急電鉄の場合も事故の件数や自殺か事故かの区別は公表していません。

自殺が疑われる人身事故は、月曜日や通勤時間帯に多いと言われています。自殺者は減少傾向にあるとはいえ、人身事故による電車の遅延に遭遇すると、否応なく日本のサラリーマンの労働環境が過酷なことを思い知らされます。飛び込みで電車の運行に障害が生じれば、鉄道会社から家族へ高額な賠償請求がくるらしい。ちょっとホームの端で考え直し、立ち止まって現実世界へ引き返す勇気を持って欲しいものです。

わんことほいおじさんの散歩道
東上線が事故で遅延という


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アゴラ編集部:石田 雅彦