車は「スマート」になれるか ~ 東京モーターショー見聞録

アゴラ編集部

11月23日から東京・お台場のビッグサイトで一般公開される「東京モーターショー2013」には、前回と同じように自動車を核にした省エネ省資源システム「スマートモビリティシティ」を紹介する特設会場があります。ここでは自動車メーカー各社とハウスメーカーなどがコラボした技術を紹介。印象としては前回より参加企業数が少なくなった気がします。


その中で目立っていたのが、ホンダと積水ハウス、東芝の合同展示です。この三社は、それぞれ共同で社会実験などを行っています。たとえば、積水ハウスとホンダはロボティクス技術を住宅内で使うための共同検証をしていますし、積水ハウスの新築住宅向けホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)ラインアップには東芝がHEMS製品を提供。東芝とホンダも、さいたま市でスマートホームシステムの実証実験に参加しています。また、トヨタ・グループのトヨタホームもスマートモビリティシティへ出展。同社が千葉県浦安市などで取り組んでいるスマートタウンを紹介したり、アドバイス機能や家電制御機能などをもったHEMSなどを出しています。
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EVなどの体験試乗

スマートモビリティシティのコーナーでは、各企業のほか、国土交通省道路局やJAFF、道路交通目情報通信システムセンター、経済産業省資源エネルギー庁、環境省なども出展しています。ここでは、ITS(Intelligent Transport Systems、高度道路交通システム)やETC、VICSのシステムなどを知ることができます。また、各社のEVなどの実車に体験搭乗するための東京ビッグサイトの屋上を周回するコースも設置。エンジン音もなく、なめらかに静かに発進していく様子がよくわかります。
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熊本県、さいたま市、宮古島市と社会実験を始めたホンダの超小型EV「MC-β」

日本でも小型EV(電気自動車)の社会実験車両を、ごく普通に街中で見かけるようになりました。EVやFCV(燃料電池車)に蓄電し、災害時にそれを緊急のエネルギーにする建築も出てきています。前回2011年の東京モーターショーでは、こうした技術が目新しく各社こぞって展示に力を入れていました。しかし、EVにしてもすでにもう日常の風景になっている。成熟してきたのか、それとも熱を失ったのか。今回のスマートモビリティシティの展示風景を見ながら、少し首を傾げざるを得ませんでした。
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古今東西のナンバープレートを集めたJAFの展示

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保存版! 世界/日本初公開モデル総特集【東京モーターショー2013】


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アゴラ編集部:石田 雅彦(写真も)