助けて! どうやったらネットでマネタイズできるの?

アゴラ編集部

ネットで確実効率的にマネタイズする方法ってのは、今この瞬間にも世界中の何千万人って人間が知恵を絞って絞り続け、カラっカラになっても出てこないシロモノです。コレ、誰かが考え出せたらエラい。褒めてやる。ネットで楽して儲ける方法は今のところない。コンテンツ一つ作るのにも手間暇カネがかかります。いいコンテンツじゃないと人が集まらず、人が集まらなきゃカネも生み出さない。


今のところ、有効な方法は最初にとにかく人だけ集める、というもの。人が100万人くらい集まったら、その時点で何かビジネスを考える。飛ぶ鳥を落とす勢いのLINEだって最初は誰も知らなかったし、スタンプビジネスなんて後付けもいいところです。しかし、そんじょそこらのサイトに人は簡単に集まるもんじゃありません。

表題のブログでは、動画コンテンツで儲かるのか、というのを書いている。結論、難しい。現状、マネタイズできる「土俵」はYouTubeしかない、ってもの問題なんだが、動画はとにかく視聴するのに時間がかかるのが難点です。このブログでは、討論や言論系の動画サイトは長時間の視聴に引っ張り続けなきゃならないので再生回数が伸びない、と書いている。ポッドキャストなんかがダメなのも同じ理由です。文字コンテンツならザッと目を通して読んだ気になれるんだが、音声や動画だと端折って情報を得ることがなかなか難しい。文字情報はタイトルと最初の数行を目で追うと、だいたい内容がわかります。

そう考えると、文字情報ってスゴいじゃないですか。そんなわけで、当コーナーをここまで読んでくださって本当にありがとうございます、という。感謝の表明からさらに、イベントの多い師走ですね。アゴラも12月8日にシンポジウムを開きますので、どうかよろしくお願いします。

たのっちのぶろぐ
東洋経済オンラインが本格的な動画メディアを始めると聞いて


Researchers propose foundering of lower island-arc crust explains continental Moho
PHYS.ORG
地震波速度の境界で地球の地殻とマントルとの境界でもある「モホロビチッチ不連続面」について書いている記事です。この通称「モホ面」、地震では「P波」という初期微動が起きるんだが、この波の速さが変わる場所として知られています。モホ面の存在は、プレートテクトニクス論で言うと、柔らかいマグマの上に固い岩盤場のプレートが乗っかってゆっくりと動いている、という仮説をくつがえす。地球内部はまだまだ謎なんだが、この時期で紹介されている研究によれば、大陸部分と海洋周辺部で地殻やマントルの性質が違うのかも、ということらしい。プレートが大陸の舌へ潜り込むときに、何らかの変化が起きるのかもしれません。

アマゾンが“アダルト動画”配信に本格参入 「キンドル」でもエロ電子書籍が売上好調!!?
EXドロイド
この記事では、Amazonが「アダルト動画配信」に本格参入、と書いています。メディアやコンテンツの波及に「エロ」は欠かせない、ということで、こっちも古今東西、変わりはないようです。村上春樹の小説もパッケージをオシャレにした「エロ小説」という人もいるわけで、動画に限らず電子書籍も同じ。書店店頭で恥ずかしさを覚えることもなく、ネットでいくら過激なソフトを買うことができ、これまで抵抗があった若い女性層などを開拓しつつ、売上げを伸ばしています。

Pepsi’s Extraordinary Plan To Fool Your Taste Buds
Business Insider
米国ペプシがバイテク企業のSenomyxというのと組んで味覚の研究に乗り出す、という記事です。昨今の健康志向で清涼飲料水事業は伸び悩んでいる。Senomyx社が開発した「S617」という人工の甘味増強物質がそうした傾向を打開するんじゃないか、と期待されているらしい。ただ、米国当局はまだS617を認可していないようですし、消費者もこれを受け入れるかどうかわからない、と書いています。ところでペプシといえば、事業担当社長だったジョン・スカリーを「このまま一生、砂糖水を売りつづけるのか、それとも世界を変えるチャンスをつかみたいか(Do you want to sell sugar water for the rest of your life, or do you want to change the world?)」と言って口説いたらしいんだが、どこか失礼な話ですな。

DNA鑑定で2万6千年前の人骨を確認 石垣島
北の国から猫と二人で想う事 livedoor版
沖縄県石垣島の新石垣空港に隣接する洞窟遺跡から、2010年に人骨が発見され、当初はそれが2万4000年前、と発表されていたんだが、今回の調査でさらに2000年さかのぼり、2万6000年前のものと確認されたそうです。沖縄では、現状、日本国内の最古の人骨資料と言われる「山下町第1洞穴人(約3万2000年前)」や日本人のルーツとも言われる「港川人(約1万8000年前)」などが発見されています。この時代は旧石器時代であり、世界でもこうした人骨資料が頻繁に出てくる場所は多くありません。今回、人骨が発見された洞穴は、約1万5000年の長い期間、使用されてきた可能性があるらしい。このブログで紹介されている記事では「狩猟採集の面積が限られ、津波など災害リスクもある小さな島の洞穴が1万5千年間、使用され続ける例は世界でも珍しい。私たちが知らない生きる仕組みがあったかもしれない」という研究者の意見を紹介。こうした穴居人、というのは『古事記』や『日本書紀』に出てくる「土蜘蛛」のことでしょうか。だとすれば、弥生時代にも旧石器時代の生活をする人たちがまだたくさんいた、というわけです。


アゴラ編集部:石田 雅彦