働くってなに? ブラック企業大論争 --- 城 繁幸

アゴラ


働くってなに? ブラック企業大論争 (別冊宝島 2103)

宝島社のムック本「働くってなに? ブラック企業大論争」に、竹中平蔵氏との対談等が収録されているのでご報告。「ブラック企業をやっつけろ」的な不毛な議論に偏らずバランスの良い内容になっているのでおススメしたい。


氏の話で印象的だったのは、労働者に還元しないで利益を追求する企業に対する批判をどう思われますかと司会に聞かれ「利益を出す会社が良い会社。損失を出す会社こそ悪い会社です」とあっさり返したこと。

ひょっとすると「なんて冷たい考えだ」なんて感じた人もいるかもしれないが、利益を追求するのが資本主義であり、そこに文句を言っても始まらない。生活が苦しい層がいるなら社会保障として支援策を講じればいいだけの話だし、長時間残業が常態化しているなら終身雇用をやめてじゃんじゃん人を雇わせればいい。そもそも企業活動に従業員の社会保障まで丸投げしていることが間違いなのだ。


編集部より:この記事は城繁幸氏のブログ「Joe’s Labo」2013年12月16日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった城氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はJoe’s Laboをご覧ください。