朝日新聞と橋下市長のツンデレ合戦 --- うさみ のりや

アゴラ

ほぼメディアに黙殺されていてかわいそうなのですが、現在朝日新聞と橋下大阪市長の冷戦が勃発しております。10月以来橋下大阪市長は記者会見で「朝日新聞の質問は市政に関係ないから応えない」という無視の態度を決めこんでいて、一切の質問に答えない状況が続いています。


事の発端は昨年9月の堺市長選挙でして、大阪都構想の運命を左右するこの選挙にあたり維新の会が全国各紙に広告掲載を申しでたところ大手各新聞には掲載されたのですが、朝日新聞では広告部の審査では「問題ない」と判定されたにもかかわらず、社内会議においていわゆる「橋下嫌い」で知られる梶谷卓司編集センター長が強行に維新の会の広告の掲載に反対したという事件があった模様です。(あくまで橋下市長曰くですが)この時朝日新聞が維新の会の広告の掲載を認めなかったのに対して、同じく橋下氏長と対立していた毎日新聞はフェアな対応に勤め維新の会の広告を掲載しており、対照的な対応を取っております。

堺市長選挙の結果を見れば2人の候補者の間には得票数で大差がついており、別に朝日新聞に維新の会が広告を掲載したところで市長選挙に勝利したとはとても思えないのですが、これ以降朝日新聞と橋下市長の間では冷戦が勃発し、ついには橋下市長は朝日新聞の記者からの質問を一切受けないという決断をした模様です。この対応について維新の会側を「貧すれば鈍す」と表することも簡単ですが、それと同じくらい朝日新聞の横暴が目立つように思えます。

併せて議論となるのは「果たして全国新聞は公共的な機関なのか」いう点なのですが、少なくとも大手新聞各社は法律上の再販価格維持禁止制度に関しまして部分的に独占禁止法の適用除外の優遇措置を受けている「準公共的な特権機関」なのでありますから、堺市長選挙のような国政を左右するような重要な選挙でこのような偏った対応とったのはメディアの特権の乱用と言わざるを得ないような気がいたします。

そんなわけで、一刻も早くこのバカらしい両者のバトルが終了することを願っております。。ああよく酒飲んだ、ではでは今回はこの辺で。


編集部より:このブログは「うさみのりやのブログ」2014年1月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はうさみのりやのブログをご覧ください。