ソチ五輪まですぐ、というこの時期にウクライナが大揺れのようです。そもそもの発端は、ウクライナが接近するのが、ロシアかEUか、という外交政策に関する路線闘争。ウクライナは旧ソ連だった国なんだが、その前は帝政ロシアの版図に含まれ、当時から独立運動が現れては消えています。ロシア革命時には一時、独立を宣言した過去もある。この国には天然ガスなどの資源があり、これをめぐって国内外でいろいろな策動が起きている、というわけです。
旧ソ連の崩壊にともなって独立したウクライナなんだが、その後も親ロシア勢力と反ロシア=親EU米国勢力の確執が対立を激化させ、2013年11月頃から親ロシア路線のヤヌコビッチ政権への反政府デモが勃発しています。ウクライナにはロシア系住民もいれば、過去に帝政ロシアや旧ソ連の圧政に苦しんだウクライナ人もいて、それぞれが反目し合ってきた、という背景がある。これに政治的な利権や資源、経済連携協定などが複雑に絡み、なかなか対立が収まりません。
そうこうしているうちに1月28日には、ヤヌコビッチ大統領の腹心であるアザロフ首相が辞任しました。過激化する反政府派への懐柔策、ということなんだが、腹心の首を差し出せば事態が収束するか疑問視する声も多い。反政府は首都キエフの市庁舎など中心街を占拠し続け、撤収する気配は見えません。一説によれば、帝政時代や旧ソ連時代に欧米や西側へ亡命したウクライナ人が、背後から内乱を煽っているらしい。隣国ロシアの動向も気になるんだが、さらに深読みすれば、欧米にすればウクライナという喉元で騒ぎを起こさせることがロシアへの牽制になる、という側面もあるんでしょう。
国際関係が「敵の敵は味方」のような玉突き状態になりがちなのは極東も同じです。ウクライナは日本から遠い国とはいえ、日ロ外交にもまったく影響がないわけではない。また、距離的に冬季五輪開催地のソチにも近い。ウクライナの反政府暴動が飛び火しない可能性は皆無ではありません。表題の記事は、ウクライナの反政府勢力が「花火ロケットランチャー」を使用した、というもの。過激化の一途をたどっている。ちなみに昭和の大横綱、大鵬の父親はウクライナ人のコサック騎兵でした。
LiVE JOURNAL
Уличные бои в Киеве
早速Google Glass用の公式眼鏡フレームTitanium Collectionを買ってみた ─ 取り付け説明画像あり
Overtex Times
あー、なんかGoogle Glassが日本へ公式上陸したら、もう大変なことになりそうですね。六本木あたりのIT系企業へ行くと、みんな変なメガネをかけて出てきそうだ。当方関係者によれば「Google Glassなんかかけてきたら出入り禁止」だそうです。そういう企業も増えそう。で、このブログで紹介されているのは、オリジナルのGoogle Glass用メガネフレーム。普段、メガネ使用している人はあまり違和感なさそう。メガネかけてない人がいきなりメガネをかけてきたら、そりゃ変でしょうな。
Exam grades ‘more nature than nurture’
BBC NEWS
ちょっと前の記事なんだが、学習試験の成績は、遺伝的な影響が多大である、という研究結果が英国で出てきたそうです。これが元の論文。人間の「能力」が遺伝によって決まるのか、育てられた環境の影響が大きいのか、というのは長く議論の対象になっています。これまでは「優生学」への批判的な意味合いもあって、環境要因のほうが大きい、という意見がどうしても強かった。しかし、みなさん経験的によくご存じの通り、アタマの善し悪しや記憶力といったいわゆる「地頭の良さ」は遺伝的な側面が大きいと言わざる得ません。もちろん人間、努力によってほとんどのことは凌駕できるんだが、努力する、という性格も遺伝的なものが強い。まあ、小さいころから刻苦勉励型の家庭で育つ、ということ自体が充分に「遺伝」だ。広い意味で「環境」も祖父母や両親、兄弟姉妹、親族、といった「遺伝」要因によるものでしょう。さらに、それを差し引いても、やはり遺伝の影響は多大だと思います。
“生まれる前に死んだ”ドコモのTizenプロジェクト 発売延期は「アップルへの配慮」との見方も
EXドロイド
この「ガジェット速報」によるとサムスン製「Tizen」OS搭載スマホがあるようです。発売直前になって、いろいろ不具合が発見されたんじゃないか、というわけです。ただ、この今さら感は満載だ。国産OSというのは、やはり呪われているんでしょうか。
グループディスカッションで一緒になりたくない人の特徴
ビーカイブ
大学のAO入試では、よくグループディスカッションをさせるようです。これ、ディスカッションなので、ディベートとは違います。このへん、試験生はよく勘違いしがち。言い負かすのが目的じゃありません。テーマに対し、みんなで議論してより良い方向へ向かえばいい。なので、グループ全体でどんな議論ができているか、またグループ内でどんな役割を演じているかを試験官はみています。もちろんリーダーシップは重要なんだが、単にリーダー的な振る舞いをすればいい、というものでもない。この記事では、こうした点からグループ全体の評価を落としかねない「困ったチャン」を分析。しかし、最後の「美人」というのはなんなんでしょうね。
アゴラ編集部:石田 雅彦