「STAP細胞」は捏造なのか【言論アリーナ】3/18

アゴラ編集部

アゴラ運営のインターネット放送「言論アリーナ」。3月18日(火曜日)20時からの放送は「『STAP細胞』は捏造なのか」を放送します。出演者は、サイエンスジャーナリスト、緑慎也氏、アゴラ編集部の石田雅彦。司会はアゴラ研究所の所長、池田信夫です。緑氏は『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』(講談社、共著)を出版しています。

言論アリーナ
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科学雑誌『nature』に発表された「STAP細胞」の論文筆頭筆者として、一躍「リケジョ」のマドンナに祭り上げられた小保方晴子氏。しかしその後、論文掲載の画像に不自然な点があると指摘され、論文の盗用や剽窃が疑われ始めます。さらに世界中の研究者が論文に沿って追試をしようとしても実現せず、再現性にも疑義が生じてきました。

こうした批判を受け、ユニットリーダーとして小保方氏が所属する理化学研究所(理研)は、実験の手順を発表するなど火消しに追われますが、論文の信憑性と信頼性について内部調査を進め、論文の「撤回」も視野に入れた対応に変化します。「疑惑」が生じた後に、論文の代表者である小保方氏からの直接の会見もなく理研の説明不足も強く論難されています。

3月14日に理研は野依良治理事長も出席して調査の中間発表をしましたが、その中で『nature』に発表した論文の重大な誤りを認めて「撤回」も含めた対応を示唆しつつ、慎重に内部調査を継続する、と発表するにとどめました。事態は、小保方氏の博士論文の盗用や剽窃の疑惑にまで広がり、さらに「STAP細胞」の存在そのものまで疑われ始めています。

今回の「言論アリーナ」では、論文の内容などには深く踏み込まず、実際に「STAP細胞」論文の共著者である山梨大学の若山照彦教授に直接取材した経験を持つサイエンスジャーナリストの緑慎也氏をお招きし、アゴラ研究所の池田信夫、アゴラ編集部の石田雅彦とともに、なぜこうした騒動が生じたのか、その背景を探っていきます。

緑慎也氏。サイエンスジャーナリスト、ライター兼編集者。科学技術を中心に取材。2月には「STAP細胞」の論文共著者、山梨大学の若山教授にも取材し、3月10日発売の『文藝春秋』4月号で「STAP細胞捏造疑惑に答える 小保方さんがかけてきた涙の電話」という同教授へのインタビュー記事を書いています。

「言論アリーナ」では、アゴラ研究所に加えて、いくつかのシンクタンクが協力して映像番組を提供します。アゴラ研究所は視聴者の皆さんと共に、この「アリーナ」(集会場、劇場)を、政策や議論を生み出し、社会を変える場に発展させていきたいと考えています。