日本の出版社には二種類しかない

アゴラ編集部

日本の出版社には二種類あります。大手とその他です。大手の出版社は入るのも難しいし、給料も高いし待遇もいい。その他はいわゆる「ブラック」まがい、もどきです。

どこから大手でどこからその他かというと、これはなかなか難しいんだが、ざっくり言えば、一橋界隈と音羽界隈あたりを中心に、大手は数社しかありません。その他の中にもブラックをまぬがれてる希有な例もあるにはあるんだが、五十歩百歩でしょう。


出してる雑誌や書籍の内容で、この二種類を分けることはできません。出版社の場合、企業と製品は違う。女性向けファッション誌も大手が出してるのとその他のものがあります。

インフォレストという会社は、もとは『べっぴん』なんかのエロ雑誌を出していた英知出版系です。英知出版は2007年に経営破たんしたんだが、その他のほうの出版社は2000年代でだいたい消滅ないし衰滅、減退しています。英知出版社がおかしくなりはじめたのは、今や上場企業のセブンシーズホールディングスに株を買い占められたあたりからでしょうか。

廃刊雑誌のギャラの未払いとか、今でもいろいろウワサされています。このへんの事情については、表題記事に詳しい。あやしいおっさんらが出入りし始める出版社、というのは典型的です。

Gigazine
「小悪魔ageha」などを出版していたインフォレストが倒産、負債30億円


UTHealth HPV Preclinical Research Reveals Disease Eradicated by AHCC Supplement Based On Shiitake Mushroom
BIO News Texas
米国テキサス大学の研究者らが、日本の「シイタケ」に子宮頸がんを防ぐ作用があることがわかった、と発表したようです。子宮頸がんの発症原因のほとんどは「ヒトパピローマウイルス(HPV)」の感染によるものらしいんだが、このワクチンの「薬害」が取り沙汰され、問題にもなっています。この研究によれば、シイタケに含まれる「活性化糖類関連化合物(Active Hexose Correlated Compound、AHCC)」という物質が「HPV」の繁殖を防ぎ、がん腫瘍を抑える、ということのようです。まだエビデンスがはっきりと解明され、人体への影響について治験が確立されているわけじゃないんだが、これから「シイタケ」に注目が集まりそうです。

Titanic memorabilia goes under the hammer
the guardian
タイタニック号の遺物が米国ボストンでオークションにかけられる、という記事です。写真と共に紹介されているんだが、純銀製のカップとか造船所で使われていた電圧計、一等船室用のティーカップとソーサー、遭難時に救助に当たったカルパチア号の救命ボートと上船証明書などがあります。タイタニック号の遭難については、その後、船舶無線の技術が進化し、海難救助の国際条約が整備されるなど、大きな影響を与えたんだが、2009年に同号の最年少乗客にして最後の生存者だった英国人女性が死去し、まさに歴史の一ページになった、というわけです。

UK Government Approves HIV Home Testing Kits
INTERNATIONAL BUSINESS TIMES
英国で、エイズ、HIVの危険性をより国民に知ってもらうためのキャンペーンが始まり、その一環として家庭用のHIV検査キットを販売する、という記事です。オンラインか薬局などで買い求め、自宅で自分自身で検査し、それを送り返すらしい。結果は電話で伝えられるそうです。英国のエイズ患者にはホモセクシャルの人が多いんだが、政府は早くから組織的な啓蒙活動を続け、エイズに対する誤解や偏見、また早期の検査や治療などが進んでいます。その英国でもエイズ患者は減らず、感染の自覚のない患者が増えているらしい。ご多分に漏れず、身に覚えのある人ほど検査に行きにくく、治療の開始が遅れ、その間にも他人に感染させてしまう、という悪循環が止まりません。英国政府は、自宅で自分だけで検査できれば、感染の自覚を持つことで他人へうつさないような行動をとることを期待している、というわけです。

糖質摂取多いと癌のリスク。スローン・ケタリング癌センターCEOの講演。
ドクター江部の糖尿病徒然日記 
糖質制限の食生活を提唱する医師のブログです。なので、そのへんにフィルターをかけて読んでもらえれば、と思うんだが、確かに現代人は炭水化物など糖質を摂取し過ぎ、というのは事実でしょう。これほど身近に簡単に糖質がある食生活は、ここ数十年のことです。人類は飢餓には強いが飽食には弱い。このブログでは、がんの発生率の観点から各種栄養素をみています。脂質を摂り過ぎてもそれほどがんになる確率は増えない。これが炭水化物だと「劇的」に増えるらしい。タンパク質はどちらでもなく、リスクもないわけじゃない。しかし、まだまだ糖質制限派と否定派の戦いは続きそうです。


アゴラ編集部:石田 雅彦