お金を増やす方法は、今まで3つしかないと申し上げてきました。「自分で働く」「支出を減らす」そして「お金に働いてもらう」になります。
自分で働くのは、収入を増やすことで実現できますから、キャリアアップして時給をあげる方法を考えることになります。
支出を減らすのは、「お金の専門家」の方々が提案している節約術になります。家計簿を付けて、少しでも無駄な支出を減らす。そんな方法です。
そして、お金に働いてもらうのは、資産運用です。リスクを取ることによってリターンを狙う。投資おセオリーに関しては、私も20冊以上の書籍を書いてきました。
しかし、最近この3つの方法以外にお金を増やす方法を教えてもらいました。言われてみれば、至極当然のことなのですが、凡人には思いつかない発想です。
それは、「お金を使う」という方法です。といっても、単に無駄使いをすれば良いということではありません。「活き金を使う」ということです。
自分でビジネスをしている人たちの中で、成功している人に共通しているのは、「借りは必ず返す」ということです。こちらから何かをさせていただくと、それが何倍にもなって返ってくるのです。そうなると、こちらもそれの何倍も返さなければと、またその人に何かをしてあげたくなる……。そんな無限のループが完成すると、お互いに知らないうちに成長していくことになるのです。
「支出を減らす」というのは縮小志向の考え方です。会社で言えば、設備投資もしないでできるだけ内部にお金を貯めておこうという守りの姿勢になります。確かにお金は減らないかもしれませんが、自分のところに滞留しているだけで増えることもありません。
それと同じように個人の資産についても、ケチケチして全てのことに支出を減らそうとするのではなく、誰と付き合うべきかを考えた上で、使うべきものには使う。
そんな風に行動パターンを変えることで、今まで見えなかったお金との新しい付き合い方が深まっていくのです。
どこにお金を使うのが「活き金」なのかは、良く考えなければいけませんが、そんな「活き金」を使いたいと思えるような人たちとのお付き合いを深めていく。それが、細かい節約に明け暮れるよりよっぽど重要だということに、ようやく気が付きました。
「節約する」と「活き金を使う」。矛盾しているようですが、どちらもお金を増やすのに大切な行動指針です。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2014年4月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。