本日は所属するみんなの党の「地方自治体議員研修会」が行われました。文字通り、全国津々浦々から地方議員たちが一同に会して勉強し、意見交換をする大変貴重な機会です。
手前味噌になりますけど、こうした全国規模のネットワークを持てることが、小さいといえどしっかりとした公党に所属するメリットと言えるでしょう。
テーマは多岐に渡ったのですべての紹介はできませんが、その中で印象的だったのは「女性議員」について。
みんなの党「女性局」の局長はいつもとってもcute(失礼?)な薬師寺参議院議員(愛知選出)。
「みんなの党を含め、とにかく女性の議員はまだまだ少ない」
「もしわが党に入ってくれなくても、女性議員を増やすための活動をしていきたい」
というお話が彼女からありました。どうして、日本には女性議員が極端に少ないのでしょうか??
世界平均での女性議員の割合が約22%なのに対して、日本における女性議員のそれはわずか8%に留まります。順位では世界127位と、先進国においてはぶっちぎりの最下位です。
女性議員、日本127位、先進国で最低水準続く 米83位、中国61位、韓国91位
この理由はもちろん、論文一本分くらいの多岐に渡りますけれど、明確に一つの要因と考えられるものがあります。
本日の勉強会のワークショップで、地方議員たちがグループに分かれて
「選挙において、もっとも重要な要素(行動)」
のベスト3を決めるというコンテンツがありました。約10グループに多少の違いはあったものの、それらを集約すると概ねの結論は
1. 街頭活動(駅立ち)
2. 戸別訪問
3. ポスティング(チラシ配り)
というものでした。
さて、この3つに共通するものはなんでしょう??
そう、体力が必要ということです。
駅頭だってピークタイムの1時間より始発から立っていた方が有利だし、広い地域で一つ一つのお宅に訪問する戸別訪問は文字通りの体力勝負。ポスティングも、地方議員は時に自分の手で配って回らなければいけません。
選挙の本番期間中に、もっとも重要と思われる「握手」だって、遠くの人に全力ダッシュで駆け寄って行かなければいけません。
「スカートにハイヒール」
なんて女性のファッション文化を、ハナから完全に否定しているとも言えるでしょう。
こうした「根性論」「義理と人情」=体力で結果が左右される日本の選挙制度が維持される限り、日本において女性の議会進出が促進されることは残念ながらあまりないんじゃないかと思います…。
解決策はとても難しいものはありますが、先日私がコラムで紹介させていただいた欧州並みの政党政治を目指すというのも一つの選択肢です。
候補者が握手し続ける国と、投票日3日前に候補者を差し替える国
一朝一夕にできることではありませんが、新しい政党・次世代の政治家の集団として知恵を出し合って努力していきたいと思います。
いやはや、刺激的な一日でした! 周りに負けないように、また頑張ろうっと。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は都議会議員、おときた駿氏のブログ2014年6月2日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださったおときた氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。