「都議会ヤジ問題」を「日常茶飯事」で終わらせるな --- おときた 駿

アゴラ

毎日、この話題ばかりをブログに書いていて申し訳ありません。もう少しだと思うので、ご容赦ください。

連日、分刻みで電話・メール・SNS(FBやTwitter)で沢山の方からご意見をいただきまして、本当にこの問題の大きさを感じています。

その中にはもちろん、手厳しいものもあります。男性が中心ですが、実際には女性からの批判的な意見も多数きています。


しかし私が気付いた限り、その意見には共通点があるようです。

「こんなことは、働く女性にとっては『日常茶飯事』」
「『これくらいで』騒ぐようでは、やってられない」

多くのメッセージの中に、こうした文意が散見されます。下記は、いただいたメッセージから一部を引用させていただきますが、

>でも、働く女性にはこんなこと日常茶飯事なのですよ。
>そんないまの日本をすぐにかえられますか?

>女が真剣に働こうと思ったら、そんなことに負けてられないし、
>人前でメソメソ泣いてる暇はないんです。

きっと彼女たちは様々なプレッシャーの中で働き、努力し、なんとか家庭と仕事を両立して(あるいは片方を諦めて)、その地位を築いてきたのでしょう。

その人たちが

「私たちもやったんだから、あなたも頑張りなさい」

と思うのはたいへん人間的な感情ですし、理解できないわけではありません。

ですがもしかしたら、これこそが問題の本質なのかもしれません。今も多くの女性が、職場やその飲み会などで

「どうしてまだ結婚しないの?」
「子どもを産んだ方がいい」

というセクハラまがいの発言を受けていますし、それが日常の中で問題になることはありません。

これに「我慢するのが当たり前」という風潮の中で、とうとう議会の中でこのようなヤジが公然と行われたことが、これほどの反響を巻き起こす事態になったのではないでしょうか。

「世の空気は確実に変わっている。
 政治家はそれを知るべきだ。もう後戻りはしないし、させない。」

自ら子育て支援のNPO活動を主導し、社会変革を牽引する社会起業家の駒崎弘樹さんの言葉です。

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確かに、ヤジの個人特定や煽りに入るなど、行き過ぎた面もあるかもしれません。しかしながら、この流れが決して「一部の感情的でヒステリックな行動」だと、私は思いません。

この問題の渦中にいる当事者として。誰よりも、多くの意見を浴びている者として。

週明けの動きが勝負。新しい時代へ、不退転の覚悟で進んでいきたいと思います。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は都議会議員、おときた駿氏のブログ2014年6月22日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださったおときた氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。