先週の土曜日、6月21日は夏至でした。一年で最も昼間の時間が長い日です。夏至は年によって異なり、だいたい新暦の6月21日ごろにあたるんだが、2011年の夏至は6月22日でした。
二十四節気では、太陽の黄経が九十度に達した時間を含む日ということになっているんだが、たとえば、北緯35度にある東京の場合、夏至の日の太陽の南中高度は78度もあります。感覚的にはほとんど頭上から太陽が照りつけているような感じ。逆に、一年で最も昼間の短い冬至の太陽の南中高度は32度しかありません。
また、夏至について七十二候では「夏枯草(かごそう)が枯れ」、「アヤメの花が咲き始め」、また「烏柄杓(からすびしゃく)が生える」ころとされています。この烏柄杓は別名「半夏(はんげ)」というドクダミ科の植物で、薬草となり、水辺などの低湿地に生えています。
夏至の日から11日目は、この半夏からとった「半夏生(はんげしょう)」の日になります。半夏生は雑節の一つで、新暦では7月2日ごろとなります。日本人はこの半夏生の日を特別なものとして考え、田植えをこの日までに終えなければならないとか、天から毒が降るので井戸にフタをせよ、この日に竹の花を見ると死ぬ、などというように様々な言い伝えがありました。
日本では夏至よりもむしろ半夏生のほうが重要視されていましたが、世界的にはやはり夏至の日のほうが特別なものと考えられています。ヨーロッパなどでは夏至に関係した火祭りをするところが多く、これは夏至を過ぎると昼間の時間がどんどん短くなり、太陽の力が衰えてくるので、それを補うために火を焚くのだといわれています。こうした夏至の祭りで人々は、日の周囲を踊りまわったり炎を飛び越えたりします。
すでに夏至を過ぎて3日経ちます。昼間の時間はこれからどんどん短くなる。一方、気温はどんどん上がっていきます。今年の夏はエルニーニョ現象のせいで冷夏の予想なんだが、夏はやっぱり暑いほうがいいですな。
ハナママゴンの雑記帳
ストーンヘンジの夏至祭
花は「普通の農産物」になりました
宇田明のウダウダ言います
議員立法の「養豚農業振興法」と「花き振興法」が、6月20日の参議院本会議でそれぞれ可決、成立しました。この「花き振興法」は通称「フラワー法案」と呼ばれ、「花き」は「花卉」と書きます。ようするに観賞用などの「栽培草花」のことで、これまで農産物ではなかったらしい。日本は有数の花消費国で、世界でも5位か6位くらいになります。一年間に国民1人あたり3000円~4000円前後使っている、と言われているんだが、これが「切り花」というジャンルになると日本市場がダントツで世界一だそうです。このへんがこれまでなおざりにされてきた、というわけで、こうした法制化が求められてきたんでしょう。
France is terribly worried about what you might do with a website ending in “.wine”
QUARTZ
よく知られているように、白ワインのスパークリングを「シャンパン」と名付けられるのは、フランスのシャンパーニュ地方で特定の製法で作られたものだけです。これは国際ブランドで保護され、ほかの地域のスパークリングに「シャンパン」とラベリングすることはできません。ただ、ウェブのドメインはこのへん、まだけっこうあいまいで、これは、フランスのワイン業者は自分たちのブランドを勝手にドメインで使われるんじゃないか、と心配している、という記事です。
It’s a boy! US exchange student rescued from giant stone vagina in Germany
RT
いや別に「BOY」でもいいんじゃないかと思うんだが、ドイツで巨大な石の割れ目、記事では「Vagina」つまり「膣」と書いている、に挟まった米国の交換留学生がレスキュー隊に救助されたようです。大学都市としても知られるドイツ南部のチュービンゲンでのできごと。この岩の「割れ目」はペルーの芸術家の作品だそうで、実際に女性の性器をかたどったものらしい。チュービンゲン大学の微生物額研究所にあるので興味ある方は行ってみたらどうでしょう。
ゲリラ豪雨に遭遇したときに覚えておきたい5つ
clicccar
雨量が100mmを超えるような集中豪雨になった場合、クルマを運転していると冷や冷やすることがよくあります。普段は普通の架線下のトンネルがまたたくまに水没し、立ち往生したクルマの乗員が脱出できずに溺れる、といった痛ましい事故も起きる。この記事では、そうした豪雨にあったらどうすべきか紹介しています。少なくとも窓ガラスを割るハンマーは車内に常備しておきたいもの。トランクに入れちゃダメですよ。
アゴラ編集部:石田 雅彦