「愛の脳内物質」オキシトシンに新たな機能発見か

アゴラ編集部

脳内物質にはいろいろあるんだが「愛情の脳内ホルモン」と言われているのが「オキシトシン」です。別名「愛と慈しみと絆の物質」。これ、我々ヒトを含むほ乳類で、親子関係やオスメスの「絆」にとって欠かせないもののようです。

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ヒトの場合、男女が愛を育むようになると、オキシトシンとバソプレシンが脳内で出るようになります。オキシトシンは暖かい愛情の神経伝達物質。ボソプレシンは保水や利尿作用に関係した物質なんだが、パートナー同士を仲むつまじくさせる神経伝達物質とも言われ、オキシトシンは主に女性の愛情深さに関わり、ボソプレシンはどうも男性が浮気しないように作用しているようです。

こうして男女が協力して子育てをしていくように働く脳内麻薬物質を出し続けるというわけなんだが、しょせんは化学物質の化学的な作用です。ずっと永遠に利き目が続くわけじゃない。米国ラトガース大学教授で恋愛関係の脳内物質の研究者ヘレン・フィッシャーによると、子どもに手が掛からなくなる3年から4年くらい利き目が続けば御の字、と言うことです。

ところで、芸能界の薬物汚染事件で有名になったMDMA(3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン、3,4-methylenedioxymethamphetamine)、通称エクスタシーは、脳内物質の成分を化学的に合成して作った麻薬、デザイナードラッグです。脳内でオキシトシンなどに作用し、これを使用すると多幸感に包まれ、他者との一体感が増幅すると言われている。もちろん、日本での使用や譲渡、売買などは違法です。

表題の研究リリースでは、オキシトシンを飼いイヌに投与すると、単なる生理食塩水を投与されたイヌより飼い主や同居犬に対する親和性が高くなる、ということがわかったようです。ようするに、これまでは親子関係やオスメスの生殖関係とつながりがわかっていたオキシトシンは、同種間はもちろんヒトとイヌという異種間の社会性も高めている、というわけです。この研究をしたのは麻布大学なんだが、以前、ブタの知能について取材に行った際、子ブタを触らせてもらいました。アレはめちゃくちゃ可愛い生き物ですな。

麻布大学
オキシトシンはイヌの”友情”を育む


官兵衛が荒木にために害せられても
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The opening scene of “House of Cards” was a triumph of creativity over data and better judgment
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トミー賞も取った米国のテレビドラマシリーズ『ハウス・オブ・カード』について書いている記事です。デヴィッド・フィンチャー監督が初めて取り組んだテレビドラマらしい。主人公の米国議会下院の院内幹事をフィンチャー監督の「お気に入り」ケヴィン・スペイシーが演じています。この記事では、冒頭の「苦しんでいる瀕死の犬を主人公が殺すシーン」について書いている。ネット上の書き込みを「味方につけて」フィンチャー監督は「賭けに勝った」というわけです。

Dubai brings in new mandatory test for property brokers
arabian Business.com
ドバイで、不動産取扱者のライセンスを受けるための必須テストが導入された、という話です。ドバイには土地局という行政機関があり、不動産規制庁という役所があるらしい。どうも悪徳不動産業者が跋扈してるようです。


アゴラ編集部:石田 雅彦