安倍総理が7月6日からオセアニア3カ国を歴訪しています。オセアニアの3カ国、というとオーストラリアとニュージーランドはすぐにわかるんだが、もう1カ国はどこか、にわかには指摘できない人も多そう。それはパプアニューギニア（Papua New Guinea、PNG）です。
同国の輸出額の70％以上が金や銅、原油、天然ガスなどの鉱業資源というように、日本もパプアニューギニアから天然ガスを輸入しています。安倍総理の同国訪問は、こうしたエネルギー資源獲得が理由の一つ。読売新聞の記事にあったんだが、シーレーン防衛の観点から中国沿岸を通らずにオセアニア方面からも太平洋経由でエネルギー資源を運ぶ、という戦略でしょう。
安達二十三、第18軍司令官の降伏。出典：AUSTRALIAN WAR MEMORIALアーカイブ
さらに、遺族会は自民党の票田でもあり、また戦没者遺族も高齢化しているため、遺骨収集への協力を要請する目的もあるようです。パプアニューギニアは、太平洋戦争時の激戦地でした。オーストラリアからの連合軍への補給を断つために日本軍にとっても、またガダルカナルから「飛び石」づたいにフィリピン、沖縄、そして日本本土を目指す米軍、マッカーサーにとってもパプアニューギニアは重要拠点だった。
しかし、例によってロジスティクスを無視し、食糧などを「現地調達」するのが日本軍の常道。制空権が連合軍へ移行してから現地の兵士は飢餓と疾病に襲われます。マンガ家の水木しげるも第18軍所属の歩兵第229連隊で現地に行っていて、日本は激戦地だったニューギニア東部へ約16万人の兵士を送り込んだんだが、85％以上が戦死というか病死、餓死。千数百名の連隊規模で生存者は数十人だったらしい。また、おろし金が一人一つあれば、ジャングルで木の根を晒し、わずかなデンプンでも飢えをしのげた、という説もあります。
それにしても迷惑なのは戦場にされたパプアニューギニアの現地人です。日本軍も彼らを利用し、時に暴虐な行為もしていたようなんだが、この「ABC」の
「PNG – The Digger Hangings」というレポートにあるように、オーストラリア人も現地人（Digger）を絞首刑にしていたらしい。遠い戦地で餓死するなど、まったくの不毛です。
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オセアニア３カ国を歴訪【安倍首相】
What makes psychotic teens more at risk for suicide than other groups with psychosis?
think
十代の精神病患者に自殺リスクが高い、という記事です。2013年の調査によれば、一般の集団よりそのリスクは70倍も高いらしい。精神病と診断された初期の半年間に自殺リスクが高く、治療の遅れがさらにそのリスクを高めるそうです。危険な兆候は以下の通り。「急に異常行動をするようになる」「意味のないことを話始める」「十代の反抗期を逸脱するほどの家族や教師への強い怒り」「自殺や死について話始める」「学校から奇妙な行動を報告される」といったもの。また、知能の高い若者のほうが自殺リスクが高く、それは彼らがその行動を知能の高さから糊塗できるからだそうです。
How to Dial Up the Privacy on Your Phone
WSJ
スマホのセキュリティについて書いている記事です。アプリが自動的に個人情報などを送ったりするんだが、機能を十全に使用しようとすれば、それは避けられなかったりする。悩ましいです。この記事の最後、プライベートと仕事とで別々のスマホを使うのがいい、というのは格安スマホが出てきている今、ちょっと検討に値するアイディアかもしれません。
Colorado restaurant heavy on burgers, wings and guns
NY Daily News
米国コロラドのレストランが「銃はウェルカム」と掲示して話題になっているようです。コロラドといえば、映画『ボーリング・フォー・コロンバイン』（Bowling for Columbine、2002年）で有名です。この映画はコロラド州コロンバインの高校で銃が乱射され、15名が亡くなり、24名が重軽傷を負った事件を扱ったもの。コロラド州は懲りてないのか。しかし、ここはコロラド州のグランドジャンクションという街。名前の通り、西部開拓の「ジャンクション」だったわけで、記事に登場するレストラン女性オーナーは「銃を持つのはこのへんの習慣」と言っている。この街に行ったことがあるんだが、確かに西部開拓時代の雰囲気を保ったようなところではあります。
『アナと雪の女王』に泣いているのは長女だけ？ 姉妹の微妙な関係
LITERA
この映画、まだ観てないんだが、各種YouTubeトレーラーとか吹き替えの替え歌バージョンなんかを観てるので、もう観た気になってます。ディズニー映画なわけで、観なくても内容はわかる、と高をくくっていたら、けっこう奥が深そうですな。女性の姉妹の関係って男性の兄弟とは違うんでしょうか。ところで、女性姉妹には、なぜか三姉妹、というのが多い。「また女か」といいつつ子作りを続けたら、ついつい三人とも女の子だったんでしょう。長女はおっとり、次女は頑固、末娘がシッカリ者、というのが通り相場のようです。
アゴラ編集部：石田 雅彦
