パリの病院は保険が無いと4万円 --- 内藤 忍

アゴラ

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パリでは、観光というより生活を楽しむつもりで滞在していましたが、まさか病院にまで行くとは思いませんでした。

2日目のお昼くらいから、どうもお腹の調子が悪いなと思っていました。昼夜、ワインを飲んでいるから、そのせいもあるのかな位に思っていたのですが、3日目の朝になって、胃痛まで襲ってきて、これは尋常ではないと、パリ郊外にある急患対応の病院にタクシーで駆け込みました。


パリでの宿泊は、ホテルではなくAirBnBだったので、このような緊急事態には全て自分の力で対応しなければなりません。病院を見つけて、診察してもらえるか確認して、自分でタクシーを拾って、病院で説明しなければならないのです。

受付で腕に認証用のリングを付けられ(写真)、診察はほんの数分で終了。どうやら、初日に食べた卵に問題があったようです。

フランスの病院は初めてでしたが、幸い英語が通じたので、安心して診察してもらえました。処方箋をもらってシャンゼリゼ通りのドラッグストアで薬を入手。幸い快方に向かっています(今晩はお酒控ますw)。

海外で病気になると、不安になるのは治療法だけではありません。

今回の診察にかかった費用は275ユーロ(約4万円)。クスリも入れると5万円近いコストになります。これはニューヨークのような先進国の大都市だと大体同じ金額です。保険でカバーされていれば帰国後請求すれば安心ですが、クレジットカードによっては、疾病がカバーされていない保険しか入っていないケースもあります。海外に行く前に自分の保険については、しっかり確認しておくことをおススメします。

長期の旅行になればなるほど、健康の維持が重要になります。新興国ではまったく食当たりしなかったのに、フランスでこのような事態になるとは、何とも不思議な展開ですが、食べ物には注意して、次の訪問地トルコに向かいたいと思います。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2014年8月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。