「たかが」ではない「万引き」は完全に窃盗罪

アゴラ編集部

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言うまでもなく「万引き」は「窃盗罪」です。再犯すれば確実に懲役刑になる。窃盗は未遂でも罰せられ、最高で10年の懲役、50万円の罰金になります。また、窃盗なのに万引きなどと言葉を区別することで、犯罪の敷居を下げているのでは、という指摘もあります。これは「脱法ハーブ」などの呼称ともつながる話でしょう。


この万引きという言葉、江戸時代後期には人情本などでも使われ、かなり古くから広まっていたようです。万引きの語源については諸説あり、目引(まびき)して店側が目を見張り監視すべし、という意味からきたとか、国会図書館で公開されている1936(昭和11)年に出た『暗黒街往来 隠語符牒辞典』によれば、衣類の単位が「匹」で呉服屋で衣類を間引く、というところからきた、などが定説になっています。

8月4日、東京都中野区の中古品販売店「まんだらけ」で、27万円の鉄人28号のオモチャを万引きした男性に対して店側が、商品を返さないと店内の防犯カメラの画像を公開する、と警告し、ネット上で話題になりました。その後、警察の捜査で容疑者が判明。18日の夜、警察が男性の取調を始め、男性は容疑を認めている、とのことで、商品は別の古物商へ転売していることがわかったようです。

窃盗罪については、2006(平成18)年に刑法が改正され、新たに罰金刑が加えられています。お金に困っていなくても盗癖のせいや愉快犯的に犯す万引きもあり、駄菓子など数十円程度の商品を窃盗した場合の量刑も議論にのぼっていため、罰金刑を導入した、という経緯があるらしい。表題のブログでは、ラジオ番組のパーソナリティが、万引きに対する罪の意識の差について違和感を抱いた、という発言を紹介しているんだが、窃盗という行為に対し、万引きと呼ぶことも含め、各人でかなり温度差があるようです。

世界は数字で出来ている
伊集院光、まんだらけ防犯カメラ映像公開問題に「コメンテーターの意見が興味深い」


THE DRONE MARKET OPPORTUNITY: Commercial Drones Are On The Horizon And Poised To Drive Big Business
BUSINESS INSIDER
遠隔操作の無人飛行機、ドローンを用いたビジネスが、ここ10年で大きく成長する、という記事です。「BI Intelligence」の調査によれば、市場規模は10兆円。そのうち、商業用のドローンが12%を占めるようになるだろうと予測しています。ただ、このグラフをみるとわかるんだが、軍用の伸びもスゴい。近未来の空には無人機が飛び交うんでしょうか。
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BI Intelligenceより。

デジタル(一眼レフ)カメラ AF精度評価
Hello, Nikon world
どうしたCanon、というブログです。Nikon信者が紹介している評価なので、あるバイアスがかかっている可能性は否定できないものの、中堅フラッグシップの5D mark IIIでも85%しか合焦しない。同じような旧世代の50mmF1.4を使ってこの比較では、Canon完敗、といったところ。しかも、Canonの低価格一眼Kissの合わなさ加減もかなりヒドいです。

Twitter admits that as many as 23 million of its active users are automated
QUARTZ
botによる自動投稿、というのがあるんだが、Twitterではアクティブユーザーとされているうちの2300万ユーザーがこのbotだそうで、自動化された情報がおかしな方向へ挙動を始めると、いろんな影響が出るわけです。中にはスパムとされるアカウントもある。この記事では、スパムは月間アクティブユーザー数(MAU)の5%未満しかいない、と書いています。

If police in Ferguson treat journalists like this, imagine how they treat residents
VOX
米国ミズーリ州の暴動が収まりません。もともと南部は人種差別の激しい土地で、さらに貧困などの別の不満要素が背景にあるのかもしれない。この記事では、地元の鎮圧対応する警察当局が、暴動を報じるマスメディアにも不当な扱いをしている、と批難しています。アルジャジーラの報道班は警察から催涙弾を打たれ、画像アーカイブgettyのカメラマンが逮捕されたり、はたまた動画撮影をしているレポーターを警察官が「撃つぞ」と脅迫したりしているらしい。現地では上空をメディアのヘリが飛ぶのも規制しているんだが、誰でもスマホやデジカメで撮影していてメディアと一般との区別がつきにくいとはいえ、当局はいったい何を隠したがり、何に苛立っっているんでしょう。



アゴラ編集部:石田 雅彦