本日は衆議院議員・みたに英弘代議士のバスツアーに便乗させていただき、あの富士総合火力演習に初参加してきました!
「富士総合火力演習」とは富士山の麓で行われる、実弾を使用した本格的な演習です。元来は自衛隊学校の生徒たちに向けて行われていましたが、
「自衛隊とその活動への理解を深めてもらうため」
に国民にも一般公開。そのチケットは入手倍率20倍以上、
駐車場付きのチケットはなんと200倍以上の競争率になるそうです。
陸上自衛隊:富士総合火力演習 – 防衛省
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で、非常に楽しみにして行ったのですがね。。天候はあいにくの曇り模様、演習開始当初こそ
このようになんとか機影が確認できたのですが、まもなく豪雨が降り注ぎ始め…。
霧。
私、富士山に実に4回登ったことがあるのですが、そのうち実に3回は豪雨で頂上から何も見えず。先週の穂高岳も、丸3日間完全な雨でしたし、これはもう自分が
雨 男 と 認 め ざ る 得 な い 。
もしくは、山の神に嫌われておる…。
最初の30分はほとんど実弾を発射することができず、演習責任者から
「残念ですが、打てるときは打ちますので…」
とのアナウンスに、会場には笑いが。
部隊が配置につく→「目標、確認できません!」→発射できず→会場溜息
という謎の一体感がしばらく続いたものの後半には日ごろの行いの良さもあってか(?!)、霧が晴れて大迫力の実弾演習を見ることができました!
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今年の富士火力演習のポイントは「統合運用」。日本には陸・海・空のそれぞれの自衛隊がありますが、アメリカにおける「海兵隊」のような総合部隊がありません。
すごく簡単に言うと、何か有事が起きた場合、それぞれ違う機能を持った部隊が活動を展開するため、不安があったわけですね。
そこで、昨年あらたに策定された防衛大綱(通称25大綱)では、この各部隊の「統合運用」に着目し、今年の富士火力演習についても実際に陸・海・空が同時展開する「島しょ部奪回」がテーマになっていました。
中東にウクライナ、そして中国・北朝鮮と、国際情勢がより厳しさを増していることは言うまでもありません。
今回の島しょ部奪回、実際に尖閣諸島や沖縄の離島が占領された場合を想定していたと思われる演習は、非常に生々しい実感を伴うものでした。
残念ながら国際平和は、黙っていれば守られるものではありません。自衛隊という「力」を正しく理解し、それをいかに適切に運用することができるか。集団的自衛権を含めて、これからますます議論をしていかなければなりませんね。
ちなみに本日の演習はあくまで「リハーサル」で、富士総合火力演習の本番は明日になります。私の知り合いも複数参加するようです。晴れろ!
ぜひ皆さまも、来年のこちらのイベントには応募されてみてはいかがでしょうか。国防を、自衛隊を考える大きなきっかけになると思いますよ!
それでは、また明日。
編集部より:この記事は都議会議員、おときた駿氏のブログ2014年8月20日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださったおときた氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。