前週末から月曜にかけ、全米のTVっ子はお茶の間から離れられなかったことでしょう。24日はMTVのビデオ・ミュージック・アウォーズ(VMA)、25日にはTV界のアカデミーであるエミー賞が華々しく開催されていましたから。
VMAの受賞者リストはこちら、エミー賞はこちらをご覧下さい。
当サイトでは、ファッションに注目。ハリウッドの美女達は、どのような装いでレッドカーペットを彩ってくれたのでしょうか?
1. オレンジとレッドで攻撃的に悩殺
「プロジェクト・ランウェイ」でお馴染み、スーパーモデルのハイディ・クルムをはじめ映画「グッド・ウィル・ハンティング」に出演したミニー・ドライバー、ドラマ「モダン・ファミリー」のサラ・ハイランド、2012年にアカデミー助演女優賞を獲得したオクタビア・スペンサーもみ~んなレッド or オレンジ。ちなみに「スキャンダル」で黒人女優として1995年以来初めて、2年連続ドラマ部門主演女優賞にノミネートされたケリー・ワシントンも大人気ドラマ「オレンジ・イズ・ザ・ニュー・ブラック」に敬意を表し、オレンジに漆黒のコントラストを駆使したプラダのドレスを着用。産後の身体とは思えないスタイルで驚かせてくれました。写真以外にも数多くの女優陣がこぞって選んだレッド/オレンジ、秋冬の注目色になりうる?
2. 妖艶なる計画的犯罪、サイハイ・ハイスリット
ハル・ベリーの鍛え抜かれた身体をふんわり包むラベンダー・カラーのドレスに、色香が稲妻のように轟く。Elie Saabのドレスは、あえてショートの彼女がまとうからこそ引き立つというもの。VMAに登場したリタ・オラも、真っ赤なドレープの間を走る小麦色の肌がまぶしい。太もも奥深くに切り込むスリット、日常ではミッション・インポッシブルですがオフィスやデートで適度に応用してみたいトリックですね。
3. ホワイト・マジックは、シックかつエレガントに
「モダン・ファミリー」のソフィア・ベルガラは、メタリック調で近未来ネオ・ハリウッドに降臨した女神のようですね。エミー賞では、TV芸術科学協会のブルース・ローゼンバウム会長のスピーチに合わせ回転台座でセクシーなポーズをとったことで、性差別主義者の片棒を担いだと非難されましたが……。
「オレンジ・イズ・ザ・ニュー・ブラック」のラバーン・コックス(左)も、アメリカでは女性らしさが醸し出されたデザインに絶賛。映画「マイ・ガール」でご記憶のある方も多いアンナ・クラムスキー(一番右)は、あの当時のまま可憐かつ33歳らしい気品豊かな仕上がりです。マシュー・マコナヒーやウィレル・ハレルソンがW主演する「トゥルー・ディテクティブ」に出演するミシェル・モナハン(中央)は、サイハイ・スリットの合わせ技で成熟した女性の貫禄を見せつけます。
いかがでしたか? ドレスとはいえ、日々の装いにプラスになるヒントが隠されていますね~。とりあえず筆者は明日、バレンシア・オレンジのワンピースで出掛けちゃいます! はい、完全に感化されました……。
ニューヨークでは、9月4日から11日まで「ファッション・ウィーク」がキックオフ! 今年は、ハリウッドが先取りしたトレンドの片鱗が見られるのでしょうか? ファッショニスタの熱い視線が、注がれます。
(文中写真 : GettyとAP、カバー写真 : Moviehits)
編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2014年8月27日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。