トミー・リー・ジョーンズ主演の映画『ボルケーノ(Volcano)』(1997年)では、ロサンゼルスが火山の溶岩に襲われるんだが、環太平洋火山地帯の東側、つまり北米から南米大陸にかけての火山活動が活発化しているようです。南米では何度も大きな地震が起きた。北米カリフォルニア州のイエローストーンでも3月下旬から群発地震が起きています。
この火山は依然として噴火の危険性をはらんでいるようで、もしイエローストーン火山で大規模な噴火が起きれば、米国の西海岸はおろか世界中が大打撃を受ける可能性があります。ただ、7万年前から一度も噴火しておらず、イエローストーン火山観測所によれば、今のところは噴火の危険性は低いそうです。
イエローストーンカルデラを形成する溶岩の年代。最も色の濃い部分が7万2000年前に流れ出た溶岩。
BUSINESS INSIDER
This Is What Would Happen If The Yellowstone Supervolcano Erupted
South Africa’s ancient cycad plants under threat from poachers
the guardian
価値のあるものがあれば必ず、それを盗もうとする者がいます。貴重な植物も例外ではない。南アフリカには、恐竜時代以前、3億4000万年前から生育するソテツの一種が自生しているんだが、保護されているこの植物を根こそぎ掘り返し、盗んで売り払う輩が絶えないらしい。この記事では、8月に南アフリカのケープタウンにある国立植物園から、685万円相当24株のソテツが盗まれた、と書いている。深刻なのは、アフリカ象やサイの密猟ばかりではない、というわけです。
‘Stockpile toilet paper!’ Japanese urged to buy more tissues to avoid being wiped out in a quake
RT
オイルショックのトイレットペーパー買い占め騒動を知っている人も次第に少なくなっているんじゃないかと思うんだが、この記事では9月1日の防災の日に、日本の経済産業省が呼びかけた「災害時に備えたトイレットペーパー備蓄」運動を紹介しています。製紙会社の工場の多くが静岡県にあり、東海地震が起きれば全国的なトイレットペーパーの品不足が懸念される。経産省は、各家庭で1カ月分のトイレットペーパー、15ロールほどを備蓄することを推奨しているようです。
NASA, Honeywell Bring Hip Hop Physics Tour to Greater Seattle Area
NASA
米国NASAと電子機器メーカーHoneywell(ハネウェル)社が、西海岸のシアトル地区でヒップホップアーティストなどと一緒に9月15日から三つの学校を訪問する、というリリースです。これがハネウェル社の「FMAページ」。何やら楽しげ。この学校訪問イベントでは、物理学の基本原理を教えるそうです。
Study claims cave art made by Neanderthals
PHYS.ORG
ヨーロッパがアフリカへ突き出した最南端が英領ジブラルタルで、その半島の岩山は「ヘラクレスの柱」と呼ばれています。このジブラルタルに、ヨーロッパにおけるネアンデルタール人最後の住居の一つと考えられているゴーハム洞窟があるんだが、欧米人はどうもネアンデルタール人にご執心のようで、彼らについての研究に余念がありません。この記事では、ゴーハム洞窟の壁に掘られたひっかき傷が、ネアンデルタール人による「芸術」だと主張する研究を紹介。もしそうならこれは、ネアンデルタール人は我々の祖先ホモ・サピエンスより、知能で劣っていた、という説をくつがえす根拠になる、と書いています。
アゴラ編集部:石田 雅彦