北朝鮮で何が起きているのか

アゴラ編集部

ここ数日、北朝鮮の金正恩関連で不穏なニュースが流れ続けています。足を引きずる映像を公表し、健康不安説が出たり、それを北朝鮮公式メディアが認めたり、さらに1カ月以上、動静が不明な金正恩に対し、労働党による「クーデター」説が浮上したり、北朝鮮政権内部で何らかの動きがある、という観測もありました。今日は、南北双方が砲戦を交えた、というニュースが飛び込んできたところです。


また、韓国の統一相が、金正恩の健康不安説を打ち消すような発言をし、半島情勢が不安定化するのを防ごうとしたり、日本と北朝鮮の拉致問題交渉が先延ばしされることになったり、周辺状況を観察するとまったくなにごとも起きていない、とも言えないようです。

ただ、ほかの報道によれば、金正恩の消息が不明時期に韓国のインチョンではアジア大会が開催されていたんだが、北朝鮮のトップ高官がそろってその閉会式に出ています。中国のメディアは、もし仮に北朝鮮内部でクーデターのような動きがあれば、こうした地位にある複数の人物が国外へ出るはずはない、と分析。

北朝鮮の指導者は、よく雲隠れをし、動向をくらますことがあります。前指導者の金正日の場合、1990年10月から91年4月まで半年も所在不明になっていた時期があるように、数カ月単位で行動がわからなくなることは珍しくない。これは指導者を謎めかせる効果もあり、部下や国民の反応を観察する目的もあるでしょう。息子の金正恩も次第に父親をトレースし始めたのかもしれません。

THE DIPLOMAT
Relax, Kim Jong-Un Is Fine


海馬で空間記憶?
Open ブログ
日本ではノーベル物理学賞の話題で持ちきりなんだが、今年のノーベル生理学医学賞は、脳科学の成果に対して与えられることになりました。脳がどうやって空間を認識するか、という研究です。しかし、このブログでは、認識をする脳の領域が問題ではないか、と書いている。研究では、海馬や嗅内皮質という脳の部位に視覚情報が送られ、空間や位置の把握につながる、ということなんだが、そこは視覚情報が直接に送られる部位ではない、という話。授賞の紹介記事では、あたかも脳内に「空間地図」がある、というように書かれています。しかし、脳というのはそれほど単純に仕組みで機能していないわけで、おおまかでざっくりした抽象性がまず土台にあり、具体的な情報を当てはめながら適応させているのではないか、というわけです。

How mozzarella became the perfect pizza cheese
BBC NEWS
ピザの一種、マルゲリータは、イタリアを統一したマルゲリータ王女がナポリを訪問した際、ピザ職人がご当地メニューとして献上したことで名前がつけられたそうです。マルゲリータは、モッツァレラチーズ、トマト、バジル、という白赤緑の配色でイタリア国旗と同じです。王女はそれを気に入って自分の名前をつけることを許可した、というわけ。東京の池袋に「馬車に乗ったモッツァレラ」という名前の南欧料理の店があるんだが、ここのピザは美味い。この店名、イタリア語では「モッツァレラ・イン・カロッツァ(Mozzarella en carrozza)」となります。カロッツァは馬車のことで、パンの間にモッツァレラチーズとアンチョビを挟み、フレンチトーストのように溶き卵をまぶして焼いたナポリ料理のことでもある。この記事では、ピザのマルゲリータで使われるモッツァレラチーズを科学的に考察しています。美味そうです。

NASA Selects Advanced Oxygen Recovery Proposals for Spacecraft Missions
NASA
宇宙船内で酸素を効率よく使い、リサイクルできるシステムは、長期宇宙飛行では不可欠な技術です。今後、火星などへ有人宇宙飛行船を送り込む場合、有限な酸素をどうするか、というわけ。米国のNASAは、この技術を開発するために4つの研究機関を指定し、競合させていくらしい。これに選ばれると、まずフェーズ1で最高75万ドルが15カ月間、提供されます。さらにフェーズ2に進むと2年間で最高200万ドルの開発資金が提供される。4つの研究チームの中には、二酸化炭素と水素還元のボッシュ反応を連続的に起こすものが含まれているんだが、これは二酸化炭素を水素と酸素にリサイクルする技術のようです。

今日からFacebookで関西弁が使えるようになったで
GIZMODOジャパン
方言、というのは難しいもんで、ネイティブの人間にとって気軽に真似されると気になるもののようです。特に大阪弁は他地方の人間が容易に真似できるものでもないらしい。そんなんどうでもええやん、とか思うんだが、大阪人には妙なコダワリがある。関東に来ても当てつけのようにイコジに関西弁を使い続ける連中も散見される。このあたりが大阪人の狭量なところです。


アゴラ編集部:石田 雅彦