TIMESのNHK報道は「飛ばし」記事なのか?

新田 哲史

どうも新田です。転職、営業の持ちかけ、女性への告白……これまでの人生フライングで失敗したこと多々あります。ところで、朝方からニュースピックス界隈発で騒ぎが広がったTIMESによるNHK内部文書スクープ報道ですが、案の定、疑問もでておりますが、どうなんでしょうかね。


記事は購入者のみが全文を読めるようで、非購読者にして、英語もできないワタクシメは、全文の日本語訳を入手してから、色々分析したいと思いますが、「直感」レベルでは、「NHKが不当に言論統制された」的な物言いを脊髄反射でするのは危ない気がするんですよね。池田先生もまだ全文をご覧になっていない段階ながら、先程、小生のFacebookでのやりとりで「単なる用語統一ではないか?」と疑問を呈されてましたし、NHKとケンカ別れした堀さんですらも下記のような慎重な物言いをされている。

速報レベルの感想で恐縮ですが、堀さんの指摘通りであれば、適正なルールにのっとっての話だったのに、ただの「飛ばし記事」でミスリードしている可能性が高いってことじゃないですか。ましてや池田さんの推測どおり、元ネタの文書がただの用語統一だったら、TIMESにも、日本のどこかの新聞みたいな「誤報病」が伝染ってしまったってオチにならないか。いずれにせよ、NHKはこれについて、きちんと説明すべきだけど、あの会長にあの海坊主みたいな経営委員だから、かえって誤解が広がらないか(苦笑)心配なところです。

それにしても、この手のネタで、日本の国際発信力の弱さ故に誤解・誤認が広がるのが怖いですね。そういう意味では、グローバル視点で、まともな中道(駒崎さんが言うところの新しいリベラル)から穏健保守くらいのスタンスの日本発海外行きメディアが無いとダメだなと感じます。保守メディアはあるけれど、3K新聞やチャンネル桜だとただの「歴史修正主義者」に見なされてしまいそうですしね。

新しいメディア、私は作ってみたいんですが、運営のコンセプトはあっても英語力とお金が無いのが悔しいところです(泣)。ただ、日本の政党・メディアが左右軸で分かれてるのはともかく、「グローバル―ローカル」の縦軸は、ローカルスタンスがほとんどだけに、「グローバル×保守~中道」分野のメディアを作っていくことは、やり甲斐はある分野かなと。

個人的には、一連の閣僚不祥事を受けて、今回の報道が出た背景に国際的なきな臭い、インテリジェンスな匂いを感じなくもないんですが、そういうものに対抗する手段を、日本社会として飛び道具を整えていかないとならんな、という気がしております。
新田 哲史
Q branch
ソーシャルアナリスト/企業広報アドバイザー
個人ブログ