小渕・松島の連続辞任の背景とは

アゴラ編集部

安倍政権が炎上しています。言うまでもなく小渕優子経産相の辞任、さらに松島みどり法相も辞任か、という連続辞任状態。アベノミクスが「破たん」状態で、閣僚がボロボロ。小渕前経産相の場合、東京地検が動きかねない事件になりそうです。どちらの大臣の辞任も失言などではなく「政治とカネ」の問題であり、小沢一郎氏がこの「疑惑」でほとんど政治力を奪われたのも記憶に新しいところです。


第一次安倍政権でも、内閣府特命担当の佐田玄一郎元大臣が虚偽の政治資金収支報告書の問題で大臣を辞任しました。また、松岡利勝農水相がこれも政治資金団体の経理問題を追求されて議員宿舎で自殺。さらに後任の赤城徳彦農水相も「政治とカネ」の問題で辞任。また、柳沢伯夫厚労相や久間章生防衛大臣(辞任)らの失言問題もあり、これが内閣改造後の突然の「安倍辞任」につながった、との見立てもあります。

それにしても第二次安倍改造内閣の目玉であった女性閣僚が、同じ日に五人のうち二人も辞任するのは異常事態と言わざるを得ません。小渕氏の場合はかなり悪質で申し開きできないのは当然なんだが、松島前法相のケースはグレーで追及回避可能とも思われます。

この連続辞任の背景には様々な事情があるんだろうが、安倍首相が傷の浅いうちに事態の収束に動いたのか、それともほかに理由があるのか興味深いところでもあります。やはり、ずっと守勢だった野党が攻勢の突破口を見つけ出したことが大きいでしょう。振り子は一方にだけ振れ続けることはできません。この流れはアベノミクスの「失政」が見えてきたことによる政治的な揺り戻しとも言えます。

一方、朝日新聞叩きなどが影響したのか、しばらく「物言えば唇寒い」状態で牙を抜かれた状態だったマスメディアが久しぶりに張り切っています。永田町に貼り付いている大手メディアの一時情報の面目躍如。ネットメディアは、この早い動きについていけていません。いずれにせよ、経産相が辞任で停滞する政治行政への影響は大きい。とりわけエネルギー政策は、しばらくの間、滞ってしまうのではないでしょうか。

日本がアブナイ!
利用価値高い小渕の辞任で安倍政権に大きな打撃&野党共闘で反転攻勢+秋華賞


Women naturally hate war, unlike men? Think again
the guardian
いわゆる「イスラム国」が出現し、少数民族や他宗教の部族に対して暴虐をふるっているわけなんだが、クルド族などでは女性も銃を手にしてイスラム国に戦いを挑んでいます。女性は平和を望む、というようなことがよく言われ、女性が争いを嫌うというようにみなされてきました。この記事では、それは本当か考えてみよう、と書いている。本来のイスラム教はけっして男尊女卑でもなければ女性の権利を抑圧するようなものではない、とされています。しかし、イスラム国は「原理」的になり過ぎたのか、女性を虐げている、という報道が多い。クルド族の女性たちは、争いが好きなのではなく、イスラム国に支配されるような社会を恐怖しているだけなのではないでしょうか。

ステキな光景
雑感
突拍子もない意外な人が少なくなってきた、という内容のブログです。今の時代には「女装子」のような男性がいたりもするんだが、確かに昔のような「驚き」はなくなってきたような気がします。ただ、横浜のメリーさんのような「若作りした老婆」という存在には背景がある。韓国へ行くとまだ「戦傷軍人」みたいな人が黒いタイヤチューブに足を突っ込んで地下鉄の床を這いずり回っていたりします。

テキーラと音楽の祭典『テキーラフェスタ2014』開催 / 200種類以上のテキーラ!
Social News Network
踊るほうのクラブへ行くとテキーラショットが飛び交って大変なことになってたりします。テキーラはリュウゼツランから作られる蒸留酒なんだが、塩とライムと一緒にテキーラグラスで口の中へ放り込む、という飲み方が多い。マルガリータ、テキーラ・サンライズ、といったカクテルも有名です。テキーラにも多種多様なモノがあって高級品は750ミリボトルで1万円以上するものもある。『テキーラ・サンライズ』はイーグルスの曲にもあるんだが、メル・ギブソンとミシェル・ファイファーが出た同名の映画(1988年)もある。この記事は、そんなテキーラのイベントが六本木で開かれる、というものです。
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映画『テキーラ・サンライズ』のポスター。

Tasmanian devil dies from blunt-force trauma to the head
KOAT Home
オーストラリアのタスマニア島にのみ棲息する珍獣、タスマニアデビルの「ジャスパー」が動物園で何者かに殺害された、という記事です。19世紀の初頭に発見された肉食の有袋類。同じような肉食獣にフクロオオカミがいるんだが、こっちのほうはすでに絶滅しています。タスマニアデビルも絶滅危惧種になっている。デビル、とはいえ大きさは50センチ程度。この殺害事件では、タスマニアデビル以外の動物も薬剤などで殺され、タスマニアデビルは頭を叩き割られて発見されたそうです。動物虐待は人間への犯罪につながる、という説もありタスマニア住民に不安が広がっているんじゃないでしょうか。


アゴラ編集部:石田 雅彦