飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を続けるクラウドソーシングのNo.1プレイヤー、クラウドワークスの吉田浩一郎社長と「何か一緒にできないか」と話したのは、いまから2年前。週末の朝、アークヒルズのスターバックスでソファに二人で腰かけながら資金調達の話をしていたのだが、気がついたら話題はフリーランスの方々向けの保険の話題になっていた。
クラウドワークスに登録しているフリーランスの方々に、「安心して仕事ができるよう保障を提供したい」という吉田さんの想いは、従来であれば大企業の正社員しか加入ができなかった割安な「Bグループ保険」の「ばら売り」をやりたいと思って起業した出口の想いと、共通していた。
そもそも、クラウドワークスが「正社員・終身雇用」を前提とした20世紀型の働き方から、21世紀にふさわしい「多様な働き方」を応援しようとしているのに対して、ライフネット も20世紀(バブル崩壊まで?)の諸条件(高成長、高金利、子どもがたくさん、専業主婦が主流)が180度逆転した21世紀の環境(低成長、低金利、 少子化、晩婚・未婚、女性の社会進出進む)に対応した新しい生命保険会社を立ち上げようとしていることにも、お互い共感していた。
時代に合った働き方を、安心してできる社会を創る、そのために、いつか一緒に、フリーランスの方にいい保険を提供する枠組みを作りたいですね、そう話をしていたのだった。特に、クラウドワークス利用者の皆さんはネットを使いこなしている人が多いので、ライフネットとの相性もいいはずだ。
あれから2年。今回、ようやくライフネット生命とクラウドワークスでコラボをして、フリーランスの皆さんへ生命保険の加入機会を増やす取り組みを発表することができた。トヨタグループで国内トップクラスの保険代理店の一社でもある豊通保険パートナーズさんの力も借りながら。
特に、ライフネットが提供する「就業不能保険」は、病気やケガによって長期間、まったく就業できない状態になってしまったときに、お給料代わりに毎月一定額が支払われる保険だが、フリーランスの方々にはぴったりの商品であると考えている。
今日の発表は、まだ小さな一歩に過ぎないが、これからより多くの方に安価で良質な生命保険を提供できるよう、努力していきたいと考えている。
編集部より:このブログは岩瀬大輔氏の「生命保険 立ち上げ日誌」2014年11月5日の記事を転載させていただきました。
オリジナル原稿を読みたい方は岩瀬氏の公式ブログをご覧ください。